吹野美和研究室(数理音楽脳研究室)
吹野美和研究室(数理音楽脳研究室)

吹野美和

本研究室では、音楽を聴いて情動が生まれる脳や生体のメカニズムの研究を行います。
音楽は情動を引き起こします。音楽要素だけでなく音楽経験や状況の違いも影響するため、音の単純な機械学習だけでは個々人の情動は精度良く推定できません。非線形時系列解析と脳の計算論モデルの2つのアプローチで、なぜこのような個人差が生まれるのかを解明していきます。将来はエンターテインメントへの応用とともに、薬物を使わず音で心理・生理を良い状態へ導く技術を実現します。

基本情報

教員名・所属 吹野美和 / データサイエンス学科
専門分野 非線形時系列解析、聴覚情報処理、音楽誘発情動
研究テーマ
  • 非線形時系列解析
  • 脳の計算論モデル
研究キーワード リザバーコンピューティング、 予測符号化、 リカレンスプロット、 非線形時系列解析、 音楽、 脳機能、 情動
教員紹介URL https://www3.med.teikyo-u.ac.jp/profile/ja.26ff28ab6b09d309.html

研究紹介

聴覚野の計算論モデルを用いた音楽への個別感受性のメカニズムの研究

Reservoir Computing を使った聴覚野のPredictive coding modelにより、知覚の個人差や予測と情動の関係を計算論モデルとして記述し、このモデルを使って音楽の感じ取り方の個人座のメカニズムを解明します。

音楽音響を中心としたメディアデータや脳・生理データの非線形時系列解析手法の研究

音楽音響や脳・生理データの背後に潜む高次元の規則を、非線形時系列解析の重要な手法であるRecurrence Plotを使って視覚化・指標化します。階層的Recurrence Plotや点課程への拡張手法を使って、今までRecurrence Plotでは扱いにくかった長尺のデータや形式の異なるデータ同士も扱えるようにし、現象を新しい切り口から観察していきます(図はPops曲の視覚化例。赤い四角のサビの繰り返しでは、類似したパターンが見て取れる)。

論文発表・学会発表

論文発表

題名 研究室 内容
Coarse-graining time series data : Recurrence plot of recurrence plots and its application for music   吹野美和研究室(数理音楽脳研究室) 詳細

学会発表

演題名 学会名 研究室 内容
Subjective and Objective Complexity of Musical Rhythm and Harmony Joint Conference of the 17th International Conference on Music Perception and Cognition and the 7th Conference(ICMPC17-APSCOM7, Tokyo, Japan) 吹野美和研究室(数理音楽脳研究室) 詳細