宇宙用材料研究室(高橋綾香研究室)
宇宙用材料研究室(高橋綾香研究室)

宇宙機は基本的に打ち上げ後のメンテナンスができないため、不具合の発生防止や故障を防ぐ機構設計が要求されます。地球軌道上では高真空等の宇宙環境への対策が必要ですが、惑星探査や深宇宙探査では、各々特殊な環境条件にさらされることもあります。厳しい宇宙環境条件下において不具合が発生しても修理に行くことはできないので、打ち上げ前に機器の信頼性を保証する必要があります。駆動部の信頼性や寿命を向上させ不具合発生を抑えるために潤滑処理を施す部品があり、本研究室では、宇宙での使用に特化した潤滑材の研究を行っています。

基本情報

教員名・所属 高橋綾香 / 理工学部航空宇宙工学科
専門分野 トライボロジー、硫化物
研究テーマ 宇宙用固体潤滑剤
研究キーワード トライボロジー、硫化物、真空、高温
教員紹介URL https://www3.med.teikyo-u.ac.jp/profile/ja.181bdff3383abff9.html

研究紹介

柔軟構造宇宙飛翔体(火星航空機)の設計・製作・飛行試験

高温宇宙用固体潤滑剤
選定された潤滑剤によって、宇宙機の寿命が左右される可能性があります。また、開発に莫大なコストを要する宇宙機において一度の失敗による経済的損失は無視できないレベルであり、宇宙機の信頼性にかかわる潤滑剤の研究や開発は極めて重要な位置にあります。これまで宇宙用固体潤滑剤として二硫化モリブデンが実用化されていますが、同じ結晶構造を持つ二硫化タングステンについて宇宙環境での摩擦摩耗特性評価を行い、高温用固体潤滑剤としての可能性を探索します。XRD、SEMを用い解析を行い、超潤滑のメカニズムを解明します。

学会発表

演題名 学会名 研究室 内容
Tribological test of tungsten disulfide solid lubrication exposed to simulated space environment STLE annual meeting 宇宙用材料研究室 詳細