飛行力学研究室 (米田洋研究室)
飛行力学研究室 (米田洋研究室)

米田洋

当研究室では、卒業研究等の一環として、航空機の調査分析、設計検討やラジコン機を使った実験をすることで、固定翼航空機の飛行力学、安定操縦性、航空機システム全般について学んでいきます。また、JAXA等との共同研究についても検討中です。まだ確たる計画はありませんが、実機試験機の設計製造を通じた実務教育にも着手できればと考えています。教育面においては、学部学生の講義で航空機力学、航空宇宙計測、空気力学1(2年生)を担当しており、航空宇宙分野に必要な基礎知識の習得につながる教育をしております。これらの知識は、主に航空機にかかわる分野ではありますが、課題へのアプローチの仕方や検討過程は、自動車や鉄道その他航空宇宙分野とは異なる専門分野にも幅広く役立ちます。

基本情報

教員名・所属 米田洋 / 理工学部航空宇宙工学科
専門分野 飛行誘導制御、航空機力学
研究テーマ 主として固定翼航空機の飛行力学、性能、安定操縦性、航空機システムについての研究
研究キーワード 航空機力学、航空機操縦、飛行制御、航法誘導制御系、無人航空機システム
教員紹介URL https://www3.med.teikyo-u.ac.jp/profile/ja.b0fa48c562b4e180.html

研究紹介

小型固定翼無人機の制限地ピンポイント自動着陸の研究

マルチローター機は、操縦が極めて簡単であり、狭いところからでも離着陸できますが、飛行時間15分程度という弱点もあります。その点固定翼機だと、はるかに長く、遠くへ飛べるのですが、マルチコプター並みの離着陸の簡便さがありません。
固定翼機のネックは着陸にあります。狭い場所に、急角度で進入してきて軟着陸する、これを自動で行うことができれば、マルチコプター並みの簡便さとなります。
本研究では、簡素な機体構成をめざしてVTOLは避け、ディープ・ストール着陸を基本とし、パワーを使いつつ軟着陸までの自動飛行を安全確実に遂行する機体コンフィギュレーションの策定と、ピンポイント自動着陸の根幹となる誘導アルゴリズムについて検討実証しています。

紙飛行機のマヌーバの実験的研究

縁があって、NHK総合テレビの「超絶凄ワザ!」で、紙飛行機対決に2度挑戦する機会を得ました。2度とも、滑空比や滞空時間など性能を競うのではなく、あたかもパイロットが紙飛行機を操縦しているがごとく、右へ、左へ飛行しなくてはいけないコースでした。
紙飛行機のレイノルズ数においては、翼上面の剥離胞の挙動の影響で、迎角によってピッチングモーメントが非線形に屈曲する特徴があります。これを利用して、あたかもトリム迎角が高速と低速の2点あるように重心を調整し、上反角、後退角、スタブティルトなどを駆使して、飛行中に旋回方向を変える紙飛行機を実現しました。

先生ってこんな人研究の詳細や、研究に対する熱い思いなどを更に詳しくご紹介します

米田洋教授の紹介

先生方が日々取り組んでいる研究について、どのようなきっかけで取り組むようになったのか、その研究はどのような形で社会に生かされていくのかなど、研究室紹介だけでは紹介しきれない内容や、普段なかなか知ることのできない先生方の研究に対する熱い思いなどをご紹介します。

米田洋の紹介