公衆衛生学研究科
Graduate School of Public Health
  • 板橋キャンパス
公衆衛生学研究科

公衆衛生や保健医療の領域で
グローバルに活躍できる
プロフェッショナル人材と
チェンジエージェントを養成します

本研究科は、わが国初の独立専攻の公衆衛生大学院として設立され、研究者育成ではなく高度な専門的実務能力を有する職業人育成を目的とした実践教育を行う専門職学位課程と、激変する保健医療システムにおける変革者として活躍できる人材の養成を目的とする博士後期課程を有する時代をリードする公衆衛生大学院です。

トピックスTopics

専攻Major

公衆衛生学研究科についてabout

教育目的と3つのポリシー

教育目的と3つのポリシー

公衆衛生上の課題に対して指導的立場で科学的判断に基づく問題解決ができる高度専門職業人や、人々の生命を守る活動を統括指導できる高度な実践能力とリーダーシップを併せ持つ公衆衛生の上級管理者・上級指導者の養成を目的とする。

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研究科長からのメッセージ

帝京大学大学院公衆衛生学研究科10周年にあたって

Challenge and Change for the Next Decades:その先に向かって

2009年、帝京大学板橋キャンパスに新病院が設立され、その記念として第7回帝京ハーバードシンポジウムが開催されました。その2日間の会議の結論として、帝京大学に公衆衛生学研究科を設置することが決まり、2011年に開講されました。
それまでも日本の公衆衛生の専門家の多くが、ハーバード大学やジョンズホプキンス大学など、欧米のいわゆる公衆衛生大学院(SPH)で学んできました。日本にSPHを設置し、国際標準であるMPHが取得できる教育を行うことは、日本の公衆衛生にとって悲願であったとも言えます。そして、東京大学、京都大学、九州大学に、SPHに相当する専門職大学院が設置され、4番目として帝京大学が名乗りをあげたのです。

設立当時の研究科長でもある矢野栄二先生、2代目の山岡和枝先生、研究科の教員、そして、国内外の多くの方々の努力により、独自の教育方針とカリキュラムのもと、日本のSPHのトップランナーとして走ってきました。問題解決ができるチェンジエージェントの育成、コンピテンシー基盤型教育、基本5領域の基礎学習、ハーバード大学等と連携した国際化の推進などです。そして、10年。卒業生はこれまで150名、2020年度の在校生は70名を数えるまでになりました(2014年に設定されたDrPHコース含む)。

世の中は常に変化し、新型コロナウイルス感染症に代表されるように、さまざまな公衆衛生上の課題が生じています。公衆衛生の専門家の確保や能力向上あるいは専門機関の必要性は高まり、SPHおよびそれに準じる教育を行う大学院も増加してきています。しかし、これまで公衆衛生教育を担ってきた既存の教育体制、特に医学部・医科大学の衛生学公衆衛生学教育は講座や人員が減少し、日本全体を俯瞰した場合、公衆衛生教育が充実してきているわけではありません。

これからも、国内外でさまざまな公衆衛生の問題は起こるでしょう。それに対応できる専門的な教育を受け、高度なコンピテンシーを持った人材を、今後10年、20年、さらにその先も育て続けることが私たちSPHに求められています。これまでの10年をひとつの区切りにし、さらにその先を見据えねばなりません。

トップランナーであり続けるためには、挑戦をし、変化をし続ける必要があります。これからの公衆衛生の課題を解決する専門家をより多く育成するためには、ひとりで走るのではなく、これまでに積み上げてきたものを帝京SPHだけにとどめることなく、広く普及させる役割も必要とされています。

1913年のハーバードSPH設立に遅れること約100年。100年後の帝京SPHは、そして、日本の公衆衛生はどうなっているのでしょうか。

帝京大学大学院公衆衛生学研究科
研究科長
福田 吉治

<追記>新型コロナウイルスの感染がさらに広がっています。緊急事態宣言の中、果たして授業はきちんとできるのか、10周年どころではないのでは、そんな不安の中で新しい年度が始まりました。“Challenge and Change for the Next Decades”は、新型コロナウイルスの流行の前から考えていたものです。奇しくも、この公衆衛生の大きな危機を前にして、私たちにできることは何か、これからどうあるべきなのか、まさに挑戦と変化が求められています。(2020年4月21日)

Marketing Public Health
~ From now on, as a Front Runner of School of Public Health ~

Teikyo University Graduate School of Public Health (Teikyo SPH) was established as a professional degree course in April 2011. In addition to Master of Public Health (MPH), a doctoral course that can acquire Doctor of Public Health (DrPH) has been offered in April 2014. Our SPH, which was established as one of the first independent graduate schools of public health in Japan, has been a front runner of SPHs in Japan for about 10 years. About one hundred students graduated from Teikyo SPH and succeed in various fields of public health.

The features of Teikyo SPH are: (1) five core areas (Epidemiology, Biostatistics, Environmental and Occupational Health, Health Policy and Management, Social and Behavior Science), which are essential in the international standard of SPH, in collaboration with Harvard University etc., (2) problem-based approach to train "Change Agents" who can solve problems in real settings and change the world, society and organization; and (3) competency-based education required for education of health professionals in the 21st century. In addition, we have enhanced spin-off education programs such as Harvard special lectures by overseas lecturers, international summer schools, graduate school programs for occupational health professionals with Teikyo Center for Occupational and Environmental Health (T-COEH), and social medicine specialist programs.

Although we have many roles, the most important mission of Teikyo SPH is "Marketing Public Health", that means promoting and spreading public health. Specifically, it includes to spread people's knowledges and practices on prevention and hygiene (Marketing Public Health "Behaviors"), to promote public policies to support people's health (Marketing Public Health "Policies "), and to encourage researches of public health and health care (Marketing Public Health" Research"). It is also important to enhance educational systems to train public health professionals with advanced competency of public health at not only Teikyo SPH but also other SPHs and related educational institutions (Marketing Public Health "Education"), and to promote public health professionals (MPH, DrPH, etc) into various fields of public health and healthcare and to expand and develop the places where they can play active parts (Marketing Public Health "Professionals").

We, public health professionals in Japan and the world, are facing with loss of troublesome problems. The problems have changed over time, and the solution measures are complicated and not uniform. In order to foster Change Agents who can respond to today's and future challenges and needs in the societies, we will continue to run as a top school with changing ourselves.

If you wish to work in the field of public health and change the society, study at SPH for MPH/DrPH. We give educational programs with the international standard.

熱きこころをもった保健医療の実践者・変革者を目指す方々の入学を期待します!

- 新たに2014年4月より博士後期課程が開設されます -

 帝京大学大学院公衆衛生学研究科は、2011年4月に専門職学位課程として開設され、2014年3月には3期生が卒業します。私は2013年4月から研究科長として就任しました山岡和枝と申します。

 本研究科は、わが国で初となる独立組織の公衆衛生大学院であるとともに、国際基準で必須とされる5分野(「疫学」、「生物統計学」、「環境・産業保健学」、「保健政策管理学」、「社会行動科学」)のカリキュラムを充実させてまいりました。

また、毎年1月には、ハーバード大学を中心とした5名の海外客員教授陣による5分野の特別講義(各8コマ)も実施してきました。この特別講義には米国を始めタイ、フィリピン、中国などアジア諸国を含めた各国から受講生が参加し、グローバルな環境の中で授業が展開されています。各分野の海外最新事情や最先端の知識に触れることができるこの特別講義は、ハーバード大学との学術提携(第3期帝京―ハーバードプログラム)の一環として行われております。

本研究科専門職学位課程は、公衆衛生の専門知識・技能と公衆衛生マインドを身に付け、公衆衛生の現場で発生する諸課題に対して指導的立場で且つ科学的判断に基づく問題解決を実践できる専門職(Professional)を養成する専門職大学院です。そのため学生の指導においては課題研究を最も重視しています。課題研究は講義や演習で培った知識・技能を実践の場に役立つ能力として集大成することを目的としており、科学的・学術的研究と実践教育との融合を図ったカリキュラムです。

この専門職学位課程を高度化し、そこで養成した専門職の活動を統括指導する上級管理者・上級指導者としての人材養成を目的として、本研究科に博士後期課程を2014年4月から新設することになりました。本博士後期課程は、真理探究・学術深化に特化した能力を求める医学研究科(社会医学専攻)等の従来の大学院博士課程とは目的を異にしており、ある意味日本で初めて、世界でも最先端の博士後期課程です。そこで養成されるのは単に優れた研究能力を有する研究者ではなく、保健医療の分野を大きく変革していける実践的な管理者や指導者です。今日保健医療の分野においても、急速に変動発展する国際社会と科学技術に対応するためには変革を先導し管理できる人材(Change Agent)の養成が急務だと言われています。そのような人材には、新規の問題に対する科学的な分析力、科学的根拠に基づいて提示・評価できる能力に加えて、問題解決に不可欠なリーダーシップ、マネージメント能力、コミュニケーション能力など実践面の能力(Competency)が必要とされます。博士後期課程ではこれらの能力を身に付け保健医療システムの変革に寄与できる人材の育成を目指した指導を行います。また公衆衛生学専門職学位(Master of Public Health)保有者以外の入学生も広く受け入れます。そこで専門職学位課程との接続性を担保するために、上述した5分野の共通科目と分野別(「疫学・生物統計学分野」、「環境・産業保健学分野」、「保健政策・医療管理学分野」)の専門科目を設けています。

2011年3月の東日本大震災以降、災害への対策やレジリエンスの構築に際し、ますます公衆衛生学的立場からの支援やその研究・教育の重要性が認識されています。本研究科でも被災地の実務家や研究者と協力し、大学院生を実践活動に数多く参加させ、人々の生命と健康を守るための総合的な問題解決に取り組んでまいりました。これからも本研究科では、保健医療システムの変革につながる公衆衛生教育の改革・発展の先駆者であり続けたいと願っております。熱きこころをもった保健医療の実践者・変革者を目指す多くの方々の入学を期待しております。

公衆衛生学第二代研究科長
山岡 和枝

人々の生命と健康という基本目的に対して、総合的な問題解決が出来る専門的職業人の養成を目指します。

帝京大学は、1993年以来ハーバード大学との学術交流を進めており、その最も重要な活動として2-3年ごとに国際共同シンポジウムを開催してきました。

特に2009年に開かれたその第7回ではHealthy Hospitalというテーマで患者、医療従事者とそれらを取り巻く地域社会の健康を論考するというものでしたが、これらの活動の集大成として、帝京大学はハーバード大学と共同して時代をリードする新たな公衆衛生大学院の設立を目指す運びとなりました。2010年春にはハーバード大学のFaust総長が来日し、各界の要人を前にハーバード大学が帝京大学と協力して公衆衛生大学院を設立するという計画を公的に発表しました。

このような経緯で2011年4月に開設された帝京公衆衛生大学院は、他の公衆衛生大学院にはない独自性を有しています。まず、わが国で初めて公衆衛生大学院の国際基準で必須とされる5分野(「疫学」、「生物統計学」、「環境保健学」、「保健政策・病院管理学」、「行動科学」)を科目編成しています。さらに、この5分野について、ハーバード大学等から各分野の世界的権威が来日し各8回の特別講義を担当します。この特別講義はハーバード大学を始め海外の学生の聴講も予定しており、本講義の履修により海外でも認定される単位を取得できます。

また、本大学院は他の学部や大学院の一部としてではなく、わが国初の独立専攻の公衆衛生大学院として設立され、研究者養成ではなく高度な専門的実務能力を有する職業人養成を目的とした実践教育を行う専門職大学院です。とりわけ、①病院の各部門や全体経営における管理運営の責任者の養成、②臨床試験をデザインし新薬や新治療法開発に従事する各種専門家の養成、③労働衛生コンサルタントなど専門的かつ指導的立場の産業保健従事者の養成、④国際機関やNGOに従事する国際保健実務のリーダーの養成については重点領域として養成カリキュラムを編成しています。このような人材の養成は社会的にも強く求められてきましたが、多くの教育組織では学術研究を中心とした研究者養成を目的としており、現場の問題に発し現場での実践に資する能力を養成する教育が十分には提供されてきませんでした。

先の地震、津波、そして原発事故に関して様々な専門家がメディアを通じて発言していますが、系統的な知識を実際の場に即して総合的に適用できる専門家は必ずしも多くはありません。そもそも人々の生命と健康という基本目的に対して、総合的な問題解決に取り組むのが公衆衛生です。この公衆衛生について系統的かつ実務に即応できる形で教育し、少しでも多くの人材を育てることを本大学院は目指しています。真の意味で人々や社会に役立つことを志す多くの方々の入学を期待しております。

公衆衛生学初代研究科長
矢野 榮二