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2024年01月17日

板橋キャンパス帝京・ハーバード学術提携30周年記念講演会を実施しました

2024年1月13日(土)、帝京大学板橋キャンパス臨床大講堂にてハーバード大学との学術提携30周年を記念し、帝京・ハーバード学術提携30周年記念講演会を実施しました。帝京大学とハーバード大学は、1993年に学術提携を開始してから30年間にわたり保健医療や公衆衛生に関するさまざまな教育研究活動を行い、日本の保健医療分野の発展と人材育成に寄与してきました。

本講演会では、本学理事長・学長 冲永佳史より帝京・ハーバードプログラムの概要とこれまでの歴史についての講演があり、帝京・ハーバード国際シンポジウムや冲永フェロー、ハーバード大学内のOkinaga Laboratoryなどについて説明しました。そして、ハーバード大学T.H.Chan公衆衛生大学院教授 イチロー・カワチ氏は、「社会格差と健康、その処方箋~健康格差の是正における橋渡し的ソーシャル・キャピタルの役割~」をテーマに、社会格差に基づく健康問題への指摘とその解決策に関する特別講演を行いました。

ソーシャル・キャピタルとは、ソーシャル・ネットワーク上のつながりによって個人がアクセスできる資源のことです。不利な社会的背景をもつ個人の経済的機会や社会的な向上を図るためには、橋渡し型ソーシャル・キャピタルが公衆衛生の観点からも極めて重要であり、多様性のある社会の大切さについて説明をしました。また、COVID-19流行時の移動制限の政策が、橋渡し的ソーシャル・キャピタルに及ぼした影響やSNSのメリット・デメリットを疫学的観点から紹介するなど、ソーシャル・キャピタルを強化し、健康格差を縮小するための政策の推進について、科学的根拠(エビデンス)を交えて展望を講演しました。

本講演会には学内外800人近くの来場およびオンライン参加申し込みがあり、講演後は時間が足りないほどの質疑や活発な議論が交わされ、盛況なうち閉会となりました。帝京大学は、今後もさらにハーバード大学との連携を深め、教育と研究の国際化を進めます。その成果を学術的にかつ実践的に活用し社会の課題解決に貢献していきます。

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