スポーツ医科学センター
スポーツ医科学センター

スポーツ科学をさらに究め、
競技者サポートを強化します

スポーツ傷害やアスリートに関する疾患の治療・研究を進める「メディカル」、 競技復帰やパフォーマンス向上に向けた取り組みを競技現場でアスリートとともに実践していく「アスレティックトレーナー(AT)」「ストレングス&コンディショニング(S&C)」 、バイオメカニクスや運動生理学に沿って測定・研究をおこなう「サイエンス」、 競技特性・コンディション・身体作りの目標に応じてけがや病気をしない栄養管理をおこなう「栄養」、専門的な知識を活用しアスリートサポートを実現する「コーチ」の 6つの分野を設置しています。6つの分野が連携しトータルサポートサービスを実現し、スポーツ界の発展に貢献することをめざしています。

スポーツ医科学センターについて

スポーツ医科学センターオリジナルサイト

センターの理念

スポーツによる傷害に対する予防や治療、ひいてはアスリートの競技力向上のために、スポーツの現場の進化は必要不可欠であるという考えのもと、「メディカル」「サイエンス」「アスレティックトレーナー(AT)」「ストレングス&コンディショニング(S&C)」「栄養」「コーチ」それぞれの各部門が活動しています。

日々の活動としてアスリートを強力にサポートしていくことに加え、本学に限らずあらゆるアスリートをサポートするために、研究活動に励み、スポーツ医科学の発展に貢献することをめざします。

  • 帝京大学強化指定クラブを中心とした帝京大学グループ運動部に所属する選手および学外のトップアスリートに対してスポーツ医科学的サポートを行い、スポーツ傷害の予防と治療、パフォーマンスの向上に寄与する。
  • 上記についての活動や研究結果を学会活動や学術論文投稿により内外に公表し、スポーツ医科学の発展に貢献する。

先行して設置されたスポーツ医療学科をより進化させ、スポーツ科学の研究と競技者サポートを強化していくため、2011年に当センターは設置されました。

本学内外へのスポーツ医科学的なサポートをめざしています

2008年3月に冲永荘一・前総長が「ラグビー部と駅伝競走部を中心にスポーツ医学的・スポーツ科学的サポートを行い、スポーツ傷害の予防と治療、パフォーマンスの向上に寄与すること、さらに将来的にはその活動を学内外に拡大し、帝京大学として社会に貢献するような組織を設立する」という構想を掲げたことから、スポーツ医科学センターの設置が検討されはじめました。

この構想を受け、高尾昌人(当時:スポーツ医療学科教授)、岩出雅之(当時:スポーツ医療学科准教授、ラグビー部監督)が中心となり、医師・アスレティックトレーナー・栄養士・研究者が連携し、強化指定運動部活動の全部員の定期的なメディカルチェック、八王子キャンパス診療所におけるスポーツ外来、スポーツ傷害発生時の緊急対応、スポーツ傷害からの競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーションを開始しました。
これらの活動が確実な成果を上げたことを受け、2011年4月1日、冲永佳史学長の指示により、アスリートのスポーツ医科学的なサポートとスポーツ医科学の発展を目的として当センターが設立されました。

当センター組織発足当初は、学内ではラグビー部、駅伝競走部に加え、チアリーディング部の3つの運動部活動を対象としてサポートを開始しましたが、2013年度からは新たに硬式野球部が参加。そして、2018年10月の帝京大学スポーツ医科学センター棟の開所に伴い、学外のスポーツアスリートへのサービスを順次実施しています。

組織・体制図

組織・体制図

メンバー

センター長 
河野 博隆 教授

副センター長 
中川 匠 教授
岩出 雅之 教授

執行委員
宮本 亘 准教授

笹原 潤 准教授
深井 厚 教授
平畑 佑輔 助教
梅木 秀一 助手

佐保 泰明 准教授
加藤 基 講師
大西 朋 講師
佐賀 典生 講師

大川 靖晃 講師
廣重 陽介 講師
大塚 玲香 助教
武末 大藏 助教
鶴 健一朗 助教
松田 匠生 助教
松永 悠希 助教
石井 健太郎 トレーナー
大下 太市 トレーナー
村上 果乃子 トレーナー

加藤 慶 講師
細川 史裕 助教
武井 誠一郎 助教
佐藤 勝富嗣 トレーナー
三上 紘典 トレーナー

藤井 瑞恵 講師
虎石 真弥 講師
葛西 真弓 講師
大村 香織 助教
市川 麻美子 助教
柴崎 真木 管理栄養士
堀内 麻央 管理栄養士
岡野 結花 管理栄養士
 

相馬 朋和 講師(ラグビー部 監督)
中野 孝行 准教授(駅伝競走部 監督)
岩野 華奈 講師(チアリーディング部 監督)
福田 敏克 助教(ラグビー部 コーチ)

増島 篤 特任教授 
増田 裕也 教授
梅村 悟 理学療法士
虎石 真弥 講師
 

(2023年4月現在)

研究・活動の紹介

多岐にわたるスポーツの現場で蓄積されたスポーツ医療分野の知見に加え、日々現場アスリートからの情報を収集し研究活動を行うことで、スポーツ傷害の予防と治療の高度化を図っています。

主な研究・活動

  1. スクリーニング
    スポーツ傷害の予防のために以下のメディカルチェックを行っています。
    (1)選手へのアンケート
    (2)医師による診察
    (3)心電図や呼吸機能、超音波など生理機能検査
    (4)胸部や四肢のレントゲン検査
    (5)アライメントなどの形態計測
    (6)タイトネスや関節可動域、筋力などのフィジカルチェックなど
    また、二次精密検査が必要と判断された選手には、MRI検査や専門医の受診を指示し、その結果に応じて個別に対応を行っています。
     
  2. 選手への啓蒙
    各部活の競技特性に応じた傷害についての知識をつけてもらうため、選手に対しレクチャーを行っています。
     
  3. 定期血液検査および体組成測定、栄養調査
    栄養状態や貧血、疲労度などを把握する目的で、毎月1回の血液検査および体組成測定(InBody720)、栄養調査を行っています。異常が発見された選手に対しては、管理栄養士による個別の聞き取り調査と栄養指導、必要に応じて内科的チェックおよび治療を行っています。
     
  4. スポーツ傷害予防、パフォーマンス向上のためのトレーニング指導

    アスレティックトレーナー(AT)、ストレングス&コンディショニング(S&C)トレーナーによるトレーニングを、当センターおよびグラウンドで行っています。

  1. 当センタースポーツ医科学クリニックにおけるスポーツ選手の診断
    当センタースポーツ医科学クリニックは、スポーツ傷害診療に特化したクリニックです。超音波やレントゲン、MRI といった画像診断装置だけでなく、体外衝撃波治療器や高気圧酸素治療室といった治療装置も兼ね備えています。当クリニックでは、体外衝撃波治療や高気圧酸素治療を除き、健康保険を利用した保険診療をおこなっています。
  2. 帝京大学病院での診察およびそれ以外の専門医への紹介
    当センターでは「スポーツ傷害を被った選手に対しては、肩書きでは無く真の臨床的実力を備えた権威による診療を行う」ことを原則としています。本学医学部附属病院や帝京大学溝口病院整形外科をはじめとし、信頼できる然るべき専門医のもとへ紹介しています。
  3. 学外のトップアスリートに対するメディカルサポート
    サッカー、野球、バレーをはじめとして、学外のトップアスリートに対しても、メディカルサポートを行っています。
  4. アスレティックリハビリテーション
    けがをしてしまった場合や手術を要した場合の術後や保存治療は、当センター内で医師の指示の下にアスレティックトレーナーによるアスレティックリハビリテーションを施行しています。また、鍼治療も当センター内で行っています。
  5. 大会・合宿におけるサポート
    大会および合宿へ必要に応じてスポーツ医が帯同し、メディカルサポートを行っています。
  6. 国内外での研修
    当センターを各国の同様の施設と同等以上のレベルとすることをめざし、スタッフを国内外の主要な施設に派遣し、研修を行っています。

  • 陳旧性足関節外側靭帯損傷に対する動作解析
  • キネシオテープが膝関節の位置覚へおよぼす影響について
  • 長母趾屈筋腱の狭窄性腱鞘滑膜炎に対する超音波診断の有用性について
  • 陳旧性足関節外側靱帯損傷に対する超音波診断の有用性について
  • 脛骨疲労骨折に対する低出力超音波パルス(セーフス)の有効性について
  • Unstable shoesが立位バランスや足関節可動域におよぼす影響について
  • 片脚スクワット動作を用いた体幹機能評価法の有効性について
  • アキレス腱症予防における低出力超音波パルス(セーフス)の有効性について
  • 軟部組織損傷に対する低出力超音波パルス(セーフス)の有効性について
  • 踵骨前方突起骨折の画像診断における超音波検査の有効性について
  • オスグッド病に対する低出力超音波パルス(セーフス)の有効性について
  • 回内足と疲労骨折の発生率について

交通アクセス

当センターは各クラブが活動する八王子キャンパス内に設置されています。

帝京大学スポーツ医科学センター
〒192-0395 東京都八王子市大塚359
八王子キャンパス スポーツ医科学センター棟

八王子キャンパス 交通アクセス