帝京大学 医療技術学部 柔道整復学科 助教
熊倉 悟 先生
帝京大学医療技術学部柔道整復学科卒業。柔道整復師国家資格および学士(医療技術学)の学位取得後、同大学併設の帝京豊郷台接骨院にて柔道整復師として勤務。大学院医療技術学研究科柔道整復学専攻にて修士(柔道整復学)を取得。現在は柔道整復学科の助教兼、帝京豊郷台接骨院院長。
柔道は、古武道である柔術を起源とする。柔術には、相手を殺傷する「殺法」と、負傷した人を治療する「活法」がある。殺法は柔道などのスポーツに発展し、活法は、柔道整復術や医療として磨き上げられていった。熊倉 悟先生は、柔道整復学科の助教として教育に携わりながら、接骨院の院長として患者さんと向き合う。
柔道整復師は国家資格。大学などの養成校で教育を受け、国家試験に合格する必要がある。大学では、外科や内科といった医療に関する基礎知識を学ぶ。また、技をかける動きや体の骨組みを習得して柔道整復に関する知見を深めるために、柔道の必修項目もある。
柔道整復師のいる接骨院では、骨折だけでなく脱臼や打撲、捻挫などに対して回復を図る施術を行う。外科手術を要する治療はできないため、必要と思われる場合は医師の診断を仰ぐなど医療機関と連携して施術プランを考える。そのためにも、柔道整復師が外科や内科の内容を把握しておくことが重要となる。
柔道整復師は患部だけではなく骨格全体にフォーカスし、運動や生活スタイル、日常のくせなどが、どのように体に影響を及ぼし、どのような施術で改善できるかがわかるようになってくる。怪我による痛みを取り除くことで日常生活を"活き活き"させる活法の専門家であるともいえる。
よりよい体へ導くのが柔道整復師だが、患者自身が活法の本質を理解しているほうが、体も生活意識も改善される傾向にある。同様に、SDGsをよりよい未来のための活法と考えると、社会を整えるためには、どこか一つを治せばいいわけではなく、世界全体を持続可能に導くことが求められる。そのためには、私たちひとりひとりの理解と意識が大切だ。