FD活動への取り組み
FD活動への取り組み

各キャンパスで実施しているFD(ファカルティー・デベロップメント)活動についてご紹介します。授業内容や方法を改善・向上させ、学生の学びの質を向上させるために、組織的な研究・研修を行い、実施しています。

板橋キャンパス

医療分野ごとに最適なプログラムを実施しています

板橋キャンパスでは、学部長自らFD活動を啓蒙したり、合宿形式のワークショップを実施するなど、教職員全員が参加する形のFD活動を実施しています。また、学外から講師を招くなど、常に新しい授業のあり方を研究しています。

医学部

医学部では、目的に応じた各種FD活動が盛んに行われています。教授会などを通して、学部長からFD活動に関する啓蒙を積極的に行い、欠席の場合は理由書を添えた欠席届の提出を義務付けるなど、徹底して取り組んでいます。また、2011年度から合宿形式のワークショップを復活させ、タスクフォースのFDに対する理解と周到な準備を行っています。入職3年以内の教員を対象とした「医学教育に関するワークショップ」、さらに入職5年以内の教員を対象とした「カリキュラム作成・学生評価などに関する合宿形式のワークショップ」を行い、従来の講演形式のFDに加え、参加型のFDを行っていることは、それぞれのワークショップにおいて、カリキュラム上の問題点の一部解消、1年次および4年次へのPBLチュートリアル導入など、一定の成果が得られています。また、PBLチュートリアルの導入に伴い、チューターとなる教員に特化したFDを実施しており、PBLチュートリアルの意義を再確認すると共に、教員同士の教育に関する姿勢を共有しています。

薬学部

薬学部では、新任も含めてほぼ全員の教授総会メンバー(教授・准教授・講師)が薬学教育者FDワークショップなどを受講し、教育活動の改善を明確に意識するようにしています。特に、学内教員を対象としたワークショップは目的が明確なため、よりよい教育・実習環境の整備に効果を上げています。また、今までに薬学教育者育成のためのFDワークショップを他の大学と3回共催したほか、薬学会、薬学教育協議会、都道府県の薬剤師会などが行う教育者養成ワークショップに受講者として教員を積極的に派遣し、助手以上はほぼ全員がFDワークショップを経験しています。6年制における実務実習は医療現場に勤務する薬剤師との連携が必須ですが、各薬剤師会主催の「認定指導薬剤師養成ワークショップ」へは、専任教員がタスクフォースとして派遣要請され、現場との教育体制の確立を努めています。さらに、このような一連のワークショップにより学んだことを学内に還元するため、学部長、附属病院薬剤部長が共催し、タスクフォース経験者と共に附属2病院(板橋、溝口)の薬剤師と薬学部実務実習担当教員とでワークショップを2回開催し、6年制の病院実習実施に向けたカリキュラム作成の研修を行いました。その他、教育スキルの向上をめざし、外部講師を招いた教育カウンセリングに関する講演会を開催しています。

医療技術学部

医療技術学部は、2004年度に視能矯正学科が開設し、2008年度に柔道整復学科が開設するまで学科を増やし、学部の充実化を図ってきました。当初は未完成の学科が多いこともあり学部として横断的なFD活動についての機運が欠如していたため、学部としてのFD活動を見合わせ、各学科におけるFD活動を尊重してきましたが、柔道整復学科が完成年度を迎えた2011年度には、横断的なFD活動を行う機運が高まり、板橋キャンパスにおいて「FD委員会」を設置し、横断的なFD活動を開始しました。その一端として「医療技術学部教育・研究に関するワークショップ」を開催しています。「FD委員会」は定期的に開催されており、学部のFD活動の推進に寄与しています。

  • 2012年度版 自己点検・自己評価(2012年5月1日現在)から抜粋

八王子キャンパス

高等教育開発センターを中心に、各FD委員会と連携してFD活動を推進しています

八王子キャンパスでは、2011年度から「高等教育開発センター(Center for Teaching and Learning)」としてセンター方式の組織を新設し、そこを中心にFD活動の推進充実を図っています。高等教育開発センターを設置するにあたり、規程を整備し、本規程内においてFD定義、FD活動、FD委員会、FD委員などについて明確化しており、それらに基づき諸FD活動を実施しています。
また、学部学科・研究科ごとにFD委員会を設置し、自組織のニーズや課題に応じた個別のFD活動を行っています。高等教育開発センターは各FD委員会と連携し、必要な情報や活動の場の提供等を行っています。
そのほか、帝京大学高等教育開発センターでは「新任教員研修」「ティーチング・ポートフォリオ研修」といった各種FD研修や、教学改善を支援するための「SoTL(Scholarship of Teaching and Learning)プロジェクト」を実施しています。

1. 各種FD研修

帝京大学高等教育開発センターでは、2011年度より「教育力向上研修(新任教員研修)」を、2012年度より「教育力開発研修(ティーチング・ポートフォリオ研修)」を実施しています。2020年度からは「ブラッシュアップ・プログラム」を追加し、教学改善のための研修を幅広く実施しています。

教育力向上研修(新任教員研修)
就任5年未満の教員を対象に、教育力の向上をめざして実施しています。

  • 受講者は、教授・学修に関する基本的な理論を理解し、大学授業に必要な基礎的な教授技術の修得をめざす
  • 受講者は、自らの教育活動を省察し、継続的に改善できる力を身につけることをめざす

教育力開発研修(ティーチング・ポートフォリオ研修)
自らの教育活動を省察し、大学教員としての専門性を高めると共に継続的に授業改善ができる力を身につけることを目的に実施しています。具体的には「ティーチング・ポートフォリオ」の作成などを通して教育力開発の実現をめざします。参加教員は、FDの理念・具体的な手法を学びながら教育の質の向上に努めています。

ブラッシュアップ・プログラム
時代の求めに応じて変化する大学授業に対応するため、ICTやアクティブラーニングなどさまざまなテーマの講座を開講しています。参加教員は、自分の授業内容や目的に応じて必要なテーマを選んで参加し、授業改善につながる知識・気づきを獲得し、実際の授業改善につなげます。

2. SoTL(Scholarship of Teaching and Learning)プロジェクトの実施

教員の授業改善を支援する活動の一環として、2017年度からSoTLプロジェクトを導入しています。SoTLプロジェクトでは、授業改善をめざす教員に対し、計画の立案から実施・分析に至るまで人的および資金的支援を継続して行います。これにより、ひとつひとつの授業の改善を試みるとともに八王子キャンパス全体の授業改善に向けた意識醸成につなげます。

宇都宮キャンパス

各学科長、総合基礎科目主任、各学科の委員で構成されています

理工学部・医療技術学部柔道整復学科・経済学部地域経済学科から選出された委員で構成される「FD委員会」を設置し、年間活動計画を策定、実施しています。

宇都宮キャンパスの「FD委員会」は理工学部・医療技術学部柔道整復学科・経済学部地域経済学科の各学科長、総合基礎科目主任と各学部各学科から1名ずつの委員で構成し、年間活動計画に従って活動しています。「FDセミナー」は全学の教職員を対象として年1回実施しています。2011年度は外部講師を招き、「質保証に向けての学士力向上ー大学評価の観点からー」について講演会を実施しました。

理工学部では、さらにFD活動を推進すべく、2006年度から学長主導の下「FD推進会議」を設置し、FD活動のレビュー評価を主目的に活動しています。建学の精神の一層の浸透と教育目標の実現のため、2007年度末にMR(Minimum Requirement)の策定をめざし、日本語表現と情報基礎、さらに基礎科目のワーキンググループを設置して全学科間で議論の上、策定を行いました。

2011年度より一部項目を改訂して実施しているアンケート結果から、学生の授業外の自主学修時間が少ないことが問題として挙げられました。学生の学修時間を確保するためには、学生が自主的かつ意欲的に学修に取り組めるよう、さらなる授業方法の改善が必要です。そのために、FD活動の一環として、2012年度からは教員相互に授業見学を行い、授業方法の改善を検討しています。さらにLT開発室との共催も含め「授業改善セミナー」、「FDセミナー」を実施しています。

  • 2012年度版 自己点検・自己評価(2012年5月1日現在)から抜粋

福岡キャンパス

学内組織と連携し、キャンパス全体としてFD活動を改善しています

福岡キャンパスでは、福岡医療技術学部のFD委員会が中心となり、授業アンケートの実施やシラバスの内容充実を行っています。さらに、「自己点検・自己評価委員会」、「教務委員会」と連携して活動を進めることで、FD活動の学内共有化を図っています。

「FD委員会」で実施している授業アンケートは、評価項目を系統立てて組み立てることにより、学生の主観的な認識を把握できる内容としています。また、シラバスの内容充実は、単位制度の実質化という観点から、①到達目標や学生の学修内容を明確に記述する、②準備学修の内容を具体的に明示する、③成績評価の方法・基準を明示する、などの取り組みを行っています。学生にはシラバス中に明記するだけでなく、教員が口頭で説明することで周知を徹底しています。

2011年度からは教務委員、FD委員、国家試験委員が連携し、ITを活用した国家試験学修プログラムの構築を行い、学内模試作成用データベースにより4年次の学修に役立てています。また、「FD学習会」において、各教員が研修に参加した内容を定期的に全教員へフィードバックする機会を設けています。

  • 2012年度版 自己点検・自己評価(2012年5月1日現在)から抜粋