研究とSDGsのつながりを知る。TEIKYO SDGs Report 帝京大学の先生たちが行っている研究活動内容がどのようにSDGsとつながっているのかをひも解きます。 研究とSDGsのつながりを知る。TEIKYO SDGs Report 帝京大学の先生たちが行っている研究活動内容がどのようにSDGsとつながっているのかをひも解きます。

Mieko Masaka Mieko Masaka
今回の先生
今回の先生

帝京大学理工学部情報電子工学科 
講師

眞坂美江子 先生

どんな先生?
どんな先生?

1998年長岡技術科学大学大学院工学科研究科修了。民間企業においてさまざまな研究に従事後、2013年、徳島大学大学院博士後期課程修了。その後、小山工業高校専門学校の非常勤講師を経て、2017年4月より帝京大学理工学部情報電子工学科に講師として赴任。

WHAT ARE 17GOALS OF SDGs?
WHAT ARE 17GOALS OF SDGs?

「行動変容」がもたらす未来 人びとの「移動」にかかわるモビリティ分野は、自動車を中心とした近現代の先端産業として、人間の行動を変えてきた分野でもあります。SDGsの達成には、世界や社会、経済全体の行動変容が不可欠ですが、モビリティ・マネジメントで蓄積された人間の行動変容の分析についての研究成果は、SDGsへの貢献にも大きな期待が寄せられています。

環境負荷を低減させるモビリティ・マネジメントとは?

モビリティ・マネジメントとは、移動(モビリティ)手段として過度に自動車に依存する状態から、徒歩や自転車、次世代型路面電車システム(LRT)などを利活用し、人びとの意識と行動を変えていく取り組み。

自動車を必須とする生活をする地域の人びとの交通行動を分析

対象地域の人びとがどういった理由で移動行動をするのか、なぜその交通手段を選択するのかを分析。例えば、近隣居住者にとっても問題となる工業団地における通勤時の渋滞を解消するために交通行動を分析し、行動変容を促す取り組みなどを実施。

環境整備と一緒に個人の行動変容が起きうるプランニングを構築

自動車以外で通える環境を整備するだけでなく、従業員に健康面におけるメリットを示すことで、行動変容を促した事例もある。行動変容のためには個人の心に刺さるアプローチが不可欠。個人の行動解析が、社会を変えるきっかけとなる。

行動変容を促すアプローチそのものがSDGsへの貢献になる

気候変動を目の当たりにしている現在は、人びとの行動変容が起きやすい環境である。その中でも、未来を生きる「子ども」のモビリティに対する認識をアップデートし、行動を変容させることは重要なポイント。そこで、眞坂先生はモビリティ研究を小学校向けプログラムに展開する活動を行なっている。

それと同時に、子どもだけでなく大人が学習しながら行動変容することが求められる。SDGsの達成には行動変容が必要不可欠。モビリティ・マネジメントが切り拓いた行動変容の研究成果が、SDGsへの貢献につながることが期待される。

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