キャンパスライフ with コロナ

2021.04

—— 留学 with コロナ

Campus Life with コロナ

世界に、日本に、大変なことが起きている。
大学生活だって、以前と全く同じというわけにはいかなくなった。
けれど、だからこそ、経験できる、学べる、
成長できることもある。

だから、大丈夫。私たちは、しっかり前を向いている。
——— そんな、新しい日常を過ごす、
帝京大生の姿をレポートします。

小学生のころからフランスが大好き。 帝京を選んだのも、“フランス語漬け”になれるから。

小学生のころからフランスが大好きで、高校時代には独学でフランス語を勉強していました。帝京大学を選んだのも、フランス語のカリキュラムが多種多様で、ネイティブの先生もたくさんいるから。“フランス語漬けの4年間”を過ごせると思ったんです。また、「全員留学」と「交換留学」の制度や、留学支援金・留学奨励金などの支援があったことも志望理由でしたね。

期間が長い交換留学の基準を満たすには、フランス語検定3級以上のほか、フランス語での自己紹介もある面接をクリアするという条件があります。でも、「行くなら絶対期間の長い交換留学!」と、1年生の前期から準備を始めました。

そのかいあって無事合格。2019年8月の終わりから翌2020年4月末まで、オルレアン大学付属語学学校へ交換留学することになりました。

大変だけど、やりがいも感じていたころ、コロナ。 残る?帰国?状況がコロコロ変わる毎日。

留学先では、聞く、話す、書くと、総合的にフランス語を学ぶことができました。

全員留学の人たちが1月末に帰国してからは、外国人のクラスメイトと話す機会が増え、フランス語スキルが格段に向上しました。授業もひとつ上のクラスに。大変だけど、やりがいも感じていました。

新型コロナウイルスが問題になってきたのは、そんな時期です。
それまでオルレアンは他の地域より感染者が少なかったのですが、状況は日に日に変わっていきました。前の日は「フランスに残っても大丈夫」だったのが、次の日には「日本に帰るべき」ってなったり。ロックダウンに備えて、使わない荷物を日本へ送るため郵便局へ往復したりと、もう勉強どころではなくなりました。

最後まで続けたかったけれど、ついに帰国を決意。 大学に伝えたら、2日後に航空チケットが届いた。

帰国の判断は自分ですることになっていたので、続けるか帰るか、すごく悩みました。ずっとあこがれていたフランス留学ですからね、私は最後までいたかった。

でも、3月半ば、とうとうホームステイ先での待機がオルレアン大学から命じられました。各国からの留学生も続々と帰国していきます。家にいるだけでは語学の勉強ができないので、ロックダウンの2日後に帰国を決めました。

大学に帰国することを伝えたら、すぐに返信が。2日後には航空チケットがきたんですよ!あまりに早くて、慌ててパッキングしたぐらいです。

期間が短くなったのは、残念だけど、 話す力や聞く力のほか、自発性や行動力が身に着いたと思う。

帰国してから14日間の外出自粛中は、オルレアン大学のオンライン授業を、本来の留学期間まで受講できました。自粛期間が明けて5月半ばまでは、帝京大学での授業もオンライン主体。それ以降は少人数の対面講義が解禁となったので、対面ありオンラインありという生活を送っていました。

留学の期間が短くなったのは、やっぱり残念です。ただ、得たものも多いと思っています。留学先では、コロナで状況が毎日変わる中、留学を続けるかを自分で考えて判断、決断していました。荷物を送るなどの手続きも、外国語で、ひとりでしなければならなかった。

だから、話す力や聞く力はもちろんですが、自発性とか行動力が身に着いたと思っています。それはすごく大きいと思いますし、成長を実感しています。

利用できる支援制度

PROFILE

外国語学部 外国語学科 
フランス語コース
 4年生(取材当時)

西牧采美さん