社会学科
  • 八王子キャンパス
文学部 社会学科

社会・文化・人間に関する
基礎理論と専門知識を身につけ、
人間力、就業力を磨きます

Movie

グローバルな問題から、身近な問題まで、現代社会はさまざまな問題を抱えています。社会学科では体系的かつ全体的に社会を理解し、量的、質的情報をさまざまな技法で把握し、他者と協調しながらその問題解決のための専門的知識を身につけます。同時に社会に必要とされる実践的な人間力、就業力を向上させます。

社会学科 Close-UP

ネパール社会における生き方、働き方の研究~文化人類学から、人間について考える~

動画制作の実習を通してメディア・リテラシーを高める
メディアコンテンツ制作実習は、将来的にテレビ番組制作、広告制作等のメディア業界、その他の教育・地域振興分野等で動画活用をめざす学生が受講しています。近年では、YouTubeやTikTokなど手軽に動画制作を行える機会が増えていますが、カメラワークや編集スキルなど本格的な映像制作の基本を身につけることによって、職業的な夢を実現するための社会学的なメディア・リテラシーの獲得をめざします。

カリキュラム

社会学科の幅広いカリキュラムを通して、社会についてのさまざまな知識、統計学に基づくデータ分析や社会調査の実証的な技法を学ぶとともに、専門的な知識と論理的な思考力や自己表現力を育成します。また、少人数で行われる演習や実習で、そうした知識や技能を生かし、社会問題に対処するための実践力を身につけていきます。

シラバス

社会学科のシラバス

授業紹介

広告文化論/広告ビジネス論
メディアの社会的影響の一例として、テレビCMやネットCM、交通広告といったさまざまなかたちで、企業など組織のメッセージを社会に伝える「広告」について学びます。広告文化論では、社会と広告が互いに影響を与えてきた歴史を事例を交えて考えます。広告の前身は江戸時代からあるのですが、第二次世界大戦になると新聞広告の多くが戦争に絡めたものになったり、現代では、女性の社会進出に伴って「家事」の表現が変化してきています。広告ビジネス論では、広告が複雑な分業体制にもとづいて制作されるしくみについて学びます。授業の中でコメントや質問を考えることで、より習熟度を高めるとともに、翌回にその疑問について回答、および考察することで理解を深めます。

メディアコンテンツ制作実習
本授業では、社会学的なメディア・リテラシー学習を深める一環として「映像コンテンツ制作」を学生自身でできるようになるためのさまざまなスキルを習得します。6~7人程度のチームに分かれて、家庭用のビデオ機材やスマートフォンなどを使い、ドラマ、CM、ドキュメンタリ一、PVなどの動画作品を制作します。企画の立て方、絵コンテや台本の書き方、撮影や編集の方法まで幅広く学んでいきます。メディア業界や企業の広告・広報活動に関心のある人、あるいは杜会学の他の分野(地域活性化・環境問題など)やボランティア活動で映像を活用してみたい人など、さまざまな人に広く門戸を開いています。学生の制作コンテンツは下記をご覧ください。

サブカルチャー論
よく耳にする「サブカルチャー」とは何でしょうか。それは、アニメやマンガ、ゲーム、ライトノベル、アイドル、テレビドラマ、音楽、ファッションなど、皆さんが普段の生活で身近に感じるものたちのことを指しています。一方で、サブカルチャーという言葉は、それが使われる国や地域、集団、時代に応じて指し示す意味内容が違ってくる、多義的な概念でもあります。特定の階級が担い手となる文化であったり、若者が大人に抗う文化であったり、消費行動と親和性の高い文化であったり、熱狂的な愛好家によって構成される文化であったりとさまざまです。一つ共通しているのは、それは、何らかの本流、主流、正統とみなされている文化とは異なって、メインではないもの=サブであることです。本講義では、このようなサブカルチャーの多義性について理解してもらうために、さまざまな視点からサブカルチャーをみつめます。そして、現代社会においてサブカルチャーとは何か、どのような役割や機能があるのかを再考していくとともに、社会的に意味あるものとして分析・考察する視点を育みます。

マス・コミュニケーション論
なぜ社会学科に「マス・コミュニケーション論」という科目があるのでしょうか。それはマス・コミュニケーションという現象抜きに現代社会を理解することはできないからです。本学科では社会について学びます。社会は人びとの「つながり」でできています。そしてその「つながり」は人間同士のコミュニケーションによって作られます。近代以降、人間のコミュニケーションは大きく変化しました。マス・コミュニケーションの登場です。マス・メディア(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)によって、ニュース、娯楽、広告などの情報を多くの人たちが瞬時に受け取り、共有する社会になりました。その結果、社会のあり方も以前とは大きく変化したのです。マス・コミュニケーションに関する諸研究についての基本的な概念や理論の学習を通して、学生が社会を学ぶ基礎を確立するのを手助けするのが、この授業の目的です。

現代社会論 
社会学は、近代社会の自己認識の学といわれています。そこで、本講義は社会学の学習への入門として、「近代(モダン)」について深く追究したドイツの社会学者マックス・ヴェーバーの業績に関する解説を行います。ヴェーバーの支配の社会学(官僚制的支配)、宗教社会学(プロテスタンティズムと近代資本主義との関連、ヨーロッパとアジアの宗教の比較)、近代社会像(個人が機械の歯車のようになっていく傾向=全般的官僚制化をいかに抑えるか)を論じていきます。近代(モダン)社会を考える際に、どのようなポイントを押さえればよいか、について初歩から説明していきます。

社会学概論
社会学とは何かについて、広く浅くさまざまなテーマをとりあげるなかで、学んでゆく講義形式の授業です。たとえば春期の授業では、犯罪、教育、資本主義、自己、いじめ、家族、男女の違いなどのテーマについて、入門的に学びます。社会学と聞くと、多くの人は高校までの社会科系の科目の延長線上にあるものじゃないかと思うかもしれません。その答えはイエスであり、ノーでもあります。確かに取り上げる内容は、歴史や地理、現代社会や政経で習った事柄と、かなりダブっています。けれども、問題の答えは教科書のように一つには定まりません。現実社会では、いろいろな物の見方によって、正解が異なるからです。教科書の答え、つまり常識的な見解を必要なら突き崩して、社会を多様な側面から眺め、自分なりの正解を手に入れる。社会学はとてもスリリングな学問なので、その一端を授業で伝えられたらと思っています。

宗教学
あなたは、世界のなかで最も宗教的な国はどこだと思いますか?日本では、中東にあるイスラームの国々を挙げる人が多いかもしれません。しかし統計調査などによると、そうした国々と同じくらい宗教的なのがアメリカです。この事実は、日本人が持っているアメリカのイメージとは大きく異なるでしょう。アメリカは、ファッションや音楽、政治制度、経済システムなど、いずれも最先端にいます。したがって、近代化の先頭を走ってきたのがアメリカだ、という印象が持たれてきました。ところが、そうしたアメリカ像は、とくに21世紀に入ってから変更を迫られるようになっています。それではアメリカは、どういった意味で宗教的なのでしょうか。あるいは、どうして現在でも宗教的なのでしょうか。この講義は「宗教」について、アメリカ社会とその歴史を例にしながら学びます。

文化人類学
その誕生以来、地球の隅々にまで生活圏を広げてきた人類。その生の具体的なありようは、時代・地域のなかで培われた「文化」を通して、極めて多様なかたちで展開してきました。いいかえれば、ヒトにかかわる諸現象はすべて、文化的現象でもあります。この授業では、ヒトの生を構成する諸側面のうち、特に「性」にかかわるもの(女性や男性であることにかかわる、あるいは生殖を含む/生殖に隣接する諸現象)に注目しつつ、ヒトがいかに文化的動物であるかを、その生/性の具体的多様性を通して観察していきます。「性」という、私たちの常識(これは「文化」の構成要素でもありますが)では「自然」に属するとされがちな現象を題材にすることで、私たちはヒトの文化性をいっそう深い部分で捉えることができるでしょう。

報道研究/ジャーナリズム実習
メディア・リタラシーを獲得するには、報道やジャーナリズムについて、アカデミックな学習だけでなく、現場に即した実践的なアプローチが必要です。「報道研究」「ジャーナリズム実習」はその要請に応えることを狙っています。報道のケーススタディとして、誤報やメディアスクラムがなぜ生じるのか、注目される調査報道とはどういうものか、など具体的に学びます。「ジャーナリズム実習」はもっぱらジャーナリズムに必要なスキルの修得をめざし、見出しのつけ方から模擬記者会見までさまざまなメニューに取り組んでいきます。

多摩学
本授業は、社会学を基軸にしながら、行政学や経営学などさまざまな視点で「多摩」について総合的に考える授業です。学外から招く講師による授業も交え、多摩地域の過去と未来への理解を促進し、多摩のあるべき将来像を描いていきます。授業では講師と受講生、または受講生同士のコミュニケーションを重視し、講師は受講生に頻繁に意見や考えを求め、これに対し、受講生も積極的に応答します。最終的な目標は、多摩に対してどのような貢献ができるか具体的なアイデアを発案できるようになることです。キャンパスが位置する多摩という身近な地域にも、幅広い学びの可能性があります。受講生は、多彩な講師陣の実体験に基づく授業からさまざまな興味の対象を見つけ、実践的に学んでいきます。

成績評価と単位認定

成績評価

GPA制度について

GPA(Grade Point Average)制度の導入の趣旨は、1. キャンパスとして統一した基準を作成すること、2. 公平性に優れた基準であること、3. 国際的に通用する基準であることとし、学修の成果をGPAという客観的な数値で評価するものです。またこの制度は、欧米の大学で採用されている成績評価制度に概ね準拠しており、海外留学、海外の大学院進学、外資系企業への就職などの際に学力を証明する指標として、海外でも通用する成績評価制度となっています。

成績などの表示および成績評価基準

区分 評価 GPA 成績評価基準 評価内容 英文内容
合格 S 4.0 90点以上 特に優れた成績を表します Excellent
A 3.0 80点台 優れた成績を表します Good
B 2.0 70点台 妥当と認められる成績を表します Satisfactory
C 1.0 60点台 合格と認められる最低限の成績を表します Pass
不合格 D 0.0 60点未満 合格と認められる最低限の成績に達していないことを表します。また、授業等の出席日数不足および当該授業における試験の未受験等も含みます Failure
対象外 N - - 編入や留学等により他大学等で修得した科目を本学の単位として認定したことを表します(単位認定科目) Credits Transferred

GPAの算出方法

GPAの算出方法

単位認定

  1. 履修登録をします。ポータルサイトを利用しWeb上で履修登録を行い、履修確認もしっかり行います。前期・後期、それぞれに行う必要があります。
  2. 授業に出席します。授業は前期・後期ともに15回です。
    通常、2単位の授業科目は、毎回の授業(90分)出席に加え、予習・復習の学習時間(各2時間程度)をもって構成されています。単位を修得するためには、すべて(初回から15回目まで)の授業出席は当然のことながら、予習・復習により理解を深める必要があります。
  3. 科目によって試験を受けることや、レポートを提出することがあります。(評価方法は担当教員によって異なります)
  4. S・A・B・Cの評価がついた場合は、合格となり、単位を修得したことになります。なお、D評価の場合は不合格となり、単位を修得できていないということになります。必修科目でD評価となると、翌年度以降再履修しなければなりません。
    また、単位を修得した科目は、再度履修することはできません。
  5. 学業成績について
    • 学業成績は、学期末の試験(筆記試験・口述試験・実技試験またはレポート)によってこれを評価しますが、授業科目によっては、教室における授業時間中の小テスト・レポート・平素の出席・学修状況等を平常点として加味して評価する場合や、平常点だけで評価する場合もあります。
    • 学業成績は成績表に評価のみ記載して交付します。
    • 1度合格した科目については取り消すことや、再履修することはできません。
    • 成績表はセメスター毎にポータルサイトにて発表します。
    • 成績発表後、試験を受験(レポート提出)したにもかかわらず評価がないなど、成績について質問がある場合には、次のセメスターのはじめに(原則1週目の授業まで)、登校して教員に直接問い合わせてください。教員が退職して問い合わせができない時は教務グループ窓口にその旨を申し出てください。

卒業に必要な最低単位数 (2022年度入学生)

科目の種類 必修・選択の別 所要単位数
総合基礎科目(※2) 選択 12(※1)
英語科目 英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ 必修 各1単位 4
専門科目 専門教育科目(※2) 必修 32 74
選択必修A(※3) 4
選択必修B(※3) 4
選択 34
共通選択科目
  • 専門教育科目74単位の超過単位
  • 言語教養科目
  • 自己啓発支援科目
  • オープン科目
  • 総合基礎科目の超過単位
選択 34
合計 124
  • ※1 総合基礎科目の修得単位が12単位を超えた場合は、超過修得単位のうち8単位までは共通選択科目として認定されます。
  • ※2教職・学芸員各課程科目の単位については、専門教育科目または総合基礎科目の単位に含まれるものがあります
  • ※3選択必修A、選択必修Bの超過修得単位は選択科目の単位に算入されます。