近年、スポーツはアスリートだけのものではなく、生涯スポーツとして多くの人びとにもなじみのあるものとなっています。本コースでは、スポーツを通して広く健康の維持・増進に貢献できる人材を育成します。
本コースはアスリートの身体のケアだけでなく、医学的な知識や運動指導にもとづき、さまざまな人びとの健やかな身体づくりのサポートを行い、社会に貢献する人材を育成するコースです。「教員」「健康運動指導士」および「アスレティックトレーナー」など希望する進路に向けて、入学時より履修する授業を計画的に考えていきます。身体のつくりやしくみ、働きなど基礎となるスポーツ医学を学ぶことに加え、演習・実習を通して多くの経験を積むことで、より実践的に学び技術を身につけます。
基本的な教員の役割・職務内容について学ぶだけでなく、保健体育教諭として安全にスポーツの素晴らしさを生徒に伝え、上達させるにあたり必要となる基本的な身体のしくみや運動機能に関する知識、医学的な専門知識、スポーツの指導技術、そしてけがの予防・応急処置まで幅広く兼ね備えたスポーツ指導者の育成を行います。
■めざせる校種・教科
中学校・高等学校教諭一種(保健体育)、養護教諭一種の免許取得をめざすことができます。専門の教科の指導法に加え、教職自体に対する理解を深め、生徒とのかかわり方や部活・学級経営など、一教員として求められる力を養います。
競技者を支えるトレーナーとして、競技者がけがから復帰するために行うアスレティックリハビリテーションや、よりよいパフォーマンスのために競技者のコンディションを整えていくことなどを学びます。また、知識・技術の習得だけでなく、アスレティックトレーナーとしてさまざまな世代の人と働く際に重要となる、礼儀・作法・人間性も重要視してコミュニケーションのとり方についての指導もしています。
■アスレティックトレーナーとは
(公財)日本スポーツ協会の認定資格であるアスレティックトレーナーは、医科学の知識をもとに競技者のコンディショニングやけがの予防、応急処置、けがから復帰に至るまでの計画立案・指導等を行います。
「教員」「健康運動指導士」「アスレティックトレーナー」以外に、さまざまな資格取得をめざすことも可能です。まずは自分の目標とする職業を明確にし、それに必要な資格を取得することが将来への第一歩です。