看護学科
  • 板橋キャンパス
医療技術学部 看護学科

多様化する人の生活スタイルに対応し、
人間性あふれる看護師を養成します

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超高齢社会を迎え、看護師の需要は非常に高まっており、病院で働くだけでなく福祉施設や在宅看護など、活躍の場は近年広がりを見せています。本学科では、充実した学習環境と各領域を専門的に学べるカリキュラムで、めまぐるしく変化する医療現場に対応し、社会や患者さんのニーズに応える看護師を育てます。

看護学科 Close-UP

第7回 TEIKYO NURSING FESTAを開催

「第7回 TEIKYO NURSING FESTAを開催」
毎年5月に板橋キャンパスで行われる「TEIKYO NURSING FESTA」に本学科の学生が参加しています。このイベントは帝京大学看護職・人材育成センター主催のもと、本学科および帝京高等看護学院の学生や教員、医学部附属病院の看護職員らが協力して、地域連携や看護の魅力を伝えることを目的として実施しているものです。学生はこのイベントを通して地域の方々とふれあい、コミュニケーションを学ぶとともに、看護実践の場で用いるケア技術も習得できる機会となっています。

帝京大学看護職・人材育成センター

台北医学大学交流プログラム

「台北医学大学交流プログラム」
台北医学大学交流プログラムは、台湾市内の病院での臨地実習、高齢者施設や保健所といったさまざまな医療現場を見学します。台湾の医療事情や看護について学ぶことのほか、台北医科大学の学生との交流を通して、台湾の文化や人々を知り、国際性を身につけることができます。

台北医学大学交流プログラム

カリキュラム

看護実践のために不可欠な専門知識を、基礎から体系的に学んでいきます。また、少人数制のフレッシュセミナーやアドバンス・セミナーにより、キャリアプランニングなどの将来設計まで、きめ細かな指導を行います。1年次にはチーム医療に不可欠なヒューマンコミュニケーションを学ぶことで、他職種とのかかわりを理解していきます。

シラバス

看護学科のシラバス

履修要項

視能矯正学科、看護学科、診療放射線学科、臨床検査学科、スポーツ医療学科救急救命士コースの履修要項

授業紹介

フレッシュセミナー
入学して間もない時期に、これから共に学ぶ仲間との交流を図りながら、主にグループ学習の中で大学での学修に必要な学習方法の基礎を学びます。自己紹介・他己紹介などでお互いを知ることから始め、それらにより緊張や不安を和らげ、仲間づくりの場とします。その後、文献検索の方法、レポート・論文の書き方の基礎、倫理的判断の基盤、文章の読解・批判的思考などを演習やグループワークを通して行います。自己学習で行ってきた内容を授業においてグループワークでディスカッションをし、また、それを発表することでさらに学修を深めていきます。本学科の特徴であるグループアドバイザー制度にのっとり、グループの担当教員は、個々の学生に合わせた助言・指導を行いながら、学生の学修をサポートします。今後のさまざまな科目におけるレポート作成や情報倫理の基礎となる科目です。

基礎看護学Ⅱ
看護師には看護専門職として患者さんの視点に立った質の高い看護を提供できる実践能カが求められています。時代に即した社会の規範にかなう倫理観を持ち、科学的根拠をもった看護が提供できるよう、基礎となる技術を学びます。この科目は1年次に初めて学ぶ演習科目です。看護技術の共通基盤(「看護技術とは」「コミュニケーション」「安全」「環境」「ボディメカニックス」)を学習し、その上で日常生活の援助(「活動・休息」「清潔」)に関する知識と技術を学びます。看護技術は演習(グループワークを含む)を通して学びますが、対象者の状態を把握し具体的な看護技術を提供するプロセスを生かすために、ただ手順を実践するだけでなく、対象者とのコミュニケーションを大切にし、健康状態の観察を行う技術を身につけていきます。演習では学生が患者さん役・看護師役・観察者役となり、お互いに客観的な意見をフィードバックすることで学びの共有と自己の課題を明確にしながら学びます。

看護援助論
看護対象者への日常生活援助技術に特化した原理・原則・方法を学びます。手順の習得ではなく演習での学び方に重点を置き、座学による知識への深い理解と幅広い分野の知識に裏付けされた、援助技術の習得をめざします。役割学習による体験的学びと学生の主体的学びによって、自ら考え、看護対象者への個別性ある生活援助を提供できる力を育てます。

臨地実習

臨地実習スケジュール

臨地実習スケジュール

医師と協力し、患者さんの診断・治療を補助しますが、すべてがアシスタント的な仕事ではありません。看護の視点から何が必要かを判断し、対応することが重要です。1・2年次で行う基礎看護学実習でそれらを学び、3・4年次からはじまる臨地実習で各領域別の理解を深めます。臨地実習は、講義や演習と関連づけながら、1年次・2年次の基礎看護学実習から4年次へと段階的に進めていきます。子どもからお年寄り、入院患者から家庭で療養している方々を対象に、医療機関はもとより在宅、福祉施設、幼稚園など、さまざまな施設で行います。海外協定校への短期研修に参加も可能です。

臨地実習科目

高齢者看護学実習のイメージ写真

高齢者看護学実習
この実習は、介護老人保健施設と介護老人福祉施設で生活している高齢者および両施設の通所サービスを利用している地域在住高齢者の実態を知り、高齢者の健康および生活状況に応じた高齢者看護のあり方について考えます。具体的には、高齢者と十分な時間をかけてコミュニケーションを中心にかかわり、実習施設での「うめぼしの歌元気体操」といった歌体操や学生主体で企画する日常生活における身体的・精神的活動を促す高齢者レクリエーションの実践に取り組みます。その結果ライフサイクルの最終段階にある高齢者の価値観・信念・長い生活史などが、現在の生活の質や健康におよぼしている影響に気づかされるとともに、高齢者一人ひとりの個別性・多様性への理解が深まります。

小児看護学実習のイメージ写真

小児看護学実習
小児看護学実習は、子どもと家族の目線に沿いながら「子どもの味方」になる人材を育成します。幼稚園と小児病棟で実習を行い、幼稚園実習では、健康な子ども達とかかわりながら変化の激しい幼児期の子どもの成長や発達を知り、日常生活能力を獲得していく過程を学びます。小児病棟実習では、病気をもつ子どもと家族を対象に、学生が一方的な見方で子どもと家族の状況をとらえるのではなく、実習生自身が子どもと家族に影響を与える存在であるというスタンスで状況を理解することを試みます。学生のフレッシュな感覚だからこそ、子どもと家族の幸せにつながる新しい発想のケアを生み出すことをめざします。

地域・在宅看護学実習のイメージ写真

地域・在宅看護学実習
地域・在宅看護学実習では、地域で生活する人々の健康状態・健康ニーズに応じた看護活動を展開するために必要な知識・技術・態度を習得します。訪問看護ステーションをはじめとする地域で療養者の継続看護を支える「在宅看護実習」と療養者と家族に必要な社会資源・サービスは何かを考える「地域看護学実習」を行います。地域・在宅看護学実習の対象者は、地域で暮らす療養者に限らず、療養者の家族や療養者が生活する環境も看護の対象と考え必要な援助を考察します。また、看護活動を行うにあたり、他職種との連携やケアマネジメントの技術、対象者の価値観を重視した看護に視点を置いた実習を展開します。地域で生活している幅広い対象をとらえることができ、看護の視野の広がりを経験することができます。

精神看護学実習のイメージ写真

精神看護学実習
本実習は、3年次後期から始まる専門領域実習のうちのひとつです。これまでに学んだ精神看護学領域の授業科目をもとにしながら、精神科病院等での実習を行い、そこでの精神科看護の実践や他職種との連携のあり方などを学びます。学生1人が患者さん1人と向き合い、身体・生活面でのケアと共に、患者さんの声によく耳を傾け・話し合い、互いの信頼関係を徐々に築けるようにします。さらに、患者さんの個別的な困難や苦しみや願望(希望)を、その人の人生の背景を把握しながら理解し、少しでも軽減や解決ができるようなケアを考え実践していきます。その際には、担当教員や実習指導者や学生相互で、多くの議論やカンファレンスを重ね、より深い理解ができるようにしています。

公衆衛生看護学実習
保健師課程の学生を対象に、4年次に東京都内23区の保健所・保健センター、企業等で実習を行います。公衆衛生看護学実習では、それまでに学んだ看護学の知識を基盤に、対象者の健康課題をアセスメントし、保健活動の展開を理解することが目的です。保健師が対象とする人びとは妊産婦・乳幼児から高齢者までと年代が幅広く、健康な方から在宅療養をされている方まで健康レベルもさまざまです。また、働く世代からリタイヤした方まで生活の状況も異なっています。どのような社会的環境の中で生活されているのか、予測される健康上の課題は何であるかを公衆衛生看護的視点から学びます。実際の実習では、健康診査・健康相談・健康教育・訪問指導・グループ活動支援などの保健事業や、事業所での従業員の健康管理の場に参加しながら、保健師の専門性である個人から集団・組織、地域へのアプローチの方法を学びます。最終日には学内で報告会を行い、実習の成果を発表し学びを共有しています。

おもな実習先一覧

帝京大学医学部附属病院、帝京大学医学部附属溝口病院、国家公務員共済組合連合会 虎の門病院、帝京幼稚園、介護老人福祉施設、セコム訪問看護ステーション、ケアプロ株式会社在宅医療事業部 ほか
23区各保健所、保健センター(保健師選択者のみ)

(2023年4月現在)

成績評価と単位認定

成績評価

進級・卒業認定などの基準

年次別進級条件と卒業・修了要件は、履修要項に明示し、年度はじめのガイダンスで学生に周知・徹底しています。年度末に進級判定および卒業査定判定会議を開催し、査定資料をもとに進級・卒業査定が厳格に運用されており、履修要項に明示した進級・卒業要件を満たさない場合、原級留置きとなります。
すべての科目の評価基準が毎年学期はじめに配布される履修要項に明示されます。評価尺度は科目によって異なりますが、一般的には、定期試験の成績、レポートなど提出物の成績、出席状況、学習態度などを按分して総合計で評価しています。

成績などの表示および成績評価基準

区分 評価 GPA 成績評価基準 評価内容
合格 S 4.0 90点以上 特に優れた成績を表します。
A 3.0 80点台 優れた成績を表します。
B 2.0 70点台 妥当と認められる成績を表します。
C 1.0 60点台 合格と認められる最低限の成績を表します。
不合格 D 0.0 60点未満 合格と認められる最低限の成績に達していない(授業への出席日数不足および試験の未受験などを含む)
  • GP:GPAの算出に用いられるポイント

GPA制度について

GPA(Grade Point Average)制度とは、学修の成果を客観的な数値で評価するものです。この制度は、米欧の大学で採用している成績評価制度に概ね準拠しています。

GPAの算出方法

GPAの算出方法

単位認定

卒業するために必要な最低科目数または単位数

基礎分野の必修科目12単位および選択科目6単位以上、合計18単位以上、専門基礎分野の必修科目23単位、選択2単位以上、合計25単位以上、専門分野の必修科目75単位および選択科目6単位以上、合計81単位以上、総合計124単位以上を修得しなければなりません。