イギリス人講師による本場の英語を聞きながら、少人数のクラスで実用英語および医療英語を学びました。高校までに習った文法や語彙を用いてスピーキングやライティングに生かし、実際のコミュニケーションで使えるようになることを目標に、会話の練習や発表など、学生が主体的に参加する授業を行いました。また、滞在中にジェームズクック大学病院(James Cook University Hospital)の見学もあるため、医療英語の習得にも熱が入りました。他にも、週末を利用してエディンバラやヨークへの日帰り研修、さまざまなアクティビティを行うことで、授業で学んだ内容を実践的に活用し、英語力のスキルアップを実感することができました。
研修中にダラム大学の教授による講義を受講する機会を設けており、今年度は、Girkin教授とElliott教授の講義を受講しました。Girkin教授は、 「Impact of Zebrafish on Medicine」というゼブラフィッシュを利用した遺伝光学研究についての講義を行いました。ゼブラフィッシュはインド原産の魚で、がんの発症や老化研究などの生命現象を解明する材料として利用されており、医療系の学生にとってたいへん興味深い内容でした。また、Elliott教授は、 「Dyslexia and Parental Lobbying」という特別な支援を必要とする子ども、特にDyslexia(失読症、難読症)の子どもに対する教育について、専門である教育学の立場からの講義を行いました。さらに、今回はイギリスで働く日本人2人を講師に迎え、異文化理解の重要性に関する講義、イギリスの医療制度に関する講義を受講し、特別講義を通して多角的な視点から国際性や医療に関する知識を深める実りあるプログラムとなりました。