板橋キャンパスにおける地域連携
板橋キャンパスにおける地域連携

医療分野における地域との連携を実施しています

親のがんを知らされた子どもと保護者が安心できる場所を提供します

コアラカフェ®では、病院や大学で勤務している医療専門職の資格をもつ有志が、子どもの気持ちを受け止めるために必要なトレーニングを受け、親のがんを知らされた子どものサポートプログラムを実施するとともに、がんに罹患しながら子育てをするという共通の体験をしている保護者自身またはその配偶者のケアを行っています。子どもと保護者のがんや今後の生活に対する不安の軽減をめざします。

コアラカフェ®とは?

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コアラカフェ®は、保護者ががんに罹患したことを知らされている学童期(小学生)の子どもとその保護者を対象に実施しているサポートプログラムです。子どもががんとその治療に関する正しい知識を得ることで、保護者ががんになったことで変化した生活に対処し、自分自身の感情をコントロールできるようになることを目的としています。同じ体験をしている仲間とその感情を分かち合うことにより、孤独感からも解放されることが期待されます。また、保護者自身もがんを患いながら子育てをするという共通の体験をしています。その体験や悩みを保護者同士で共有することで気持ちが安定し、子どもが落ち着いて生活できる効果も期待されます。

プログラムの目的と流れ

プログラム 目的
1.はじまりの輪 このプログラム(コアラカフェ®)が、自分の感情や思っていることを自由に表現してもいい安全で特別な場所であることを認識するための時間です。プログラム参加中のルールなどもこの時間に確認します。

2.仲間づくりのアクティビティ 自由あそび

子どもの緊張感や不安感を和らげ、子ども同士が交流するきっかけを作ります。また、遊びを通して、言葉で表せない感情を表現したり、話を聞いてもらえる体験をすることで自身を肯定的にとらえ、気持ちや感情を調整することを目的とします。
3.おはなしタイム 絵本や紙芝居、動画などを用いて、子どもががんという病気やその治療法、がんに関する知識を得たり、命についての考えを深めることを目的とした時間です。その後、自分の体験や感情を話す場を設け、共有することで自分の気持ちに気づくことも目的の一つです。
4.おわりの輪 プログラムから日常へ戻るため、気持ちを切り替える時間です。
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保護者に向けたプログラム

コアラカフェ®では、こどもたちだけでなく、保護者自身またその配偶者を対象としたプログラムも行っています。(自由参加)保護者の気持ちが安定することは子どもにとっても大切なことです。”話す”ことを中心としたプログラムで、がんという病気をもちながら子育てをするという共通の体験をしている保護者やその配偶者が集まり、悩みや体験を共有する場を設けます。自身の考えや体験を共有することで、さまざまな考えに触れるきっかけとなります。

お問い合わせ

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コアラカフェ®事務局
〒173-8605 東京都板橋区加賀2-11-1 帝京大学医療技術学部看護学科内
TEL:03-3964-1211(代表) 学内専用モバイル:8773
E-mail:koala@med.teikyo-u.ac.jp (お申し込みはこちらまで)
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医療発展のために全力で取り組んでいきます

板橋キャンパスでは、大学間連携として「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」への取り組みや「ハーバード特別講義」の実施などを行っています。医療における大学間の連携を通して、医療とその分野にかかわる人材の育成に力を注いでいきます。

がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン

大学院教育の一環として、がん教育研究基盤の構築やがん教育改革の推進を目標とし、がん治療の専門医師、専門看護師、専門薬剤師、専門医学物理士などを重点的に養成し、ひいてはがん医療の発展をめざすプロジェクトです。このプロジェクトに、帝京大学・東京女子医科大学・杏林大学・駒澤大学のグループが選定されました(2012~2016年)。この4校で「都市型がん医療連携を担う人材の実践的教育」プログラムを実施しました。

ハーバード特別講義

板橋キャンパスでは、1993年からハーバード大学と提携し、学生や教員の交流、合同シンポジウム、セミナーなどを開催し、わが国の公衆衛生学の発展に寄与してきました。ハーバード大学等から各分野の世界的権威が5名来日し各8回の特別講義(Harvard Special Session)を担当します。
この特別講義にはアメリカやアジアの学生も聴講しており、文字通り国際的な雰囲気の中で学習することができます。本講義は、疫学・生物統計のみならず、行動科学・保健行政・環境保健の5分野を最先端の知識も含めて本格的に学修する機会になると考えています。

ハーバード特別講義

さらなる地域連携強化のため、東京都北区・板橋区と協定を締結

板橋キャンパスでは、東京都北区ならびに板橋区との間において、地域との連携に関する協定を結びました。大学と各区が互いに持てる力を発揮して、より一層、地域に貢献できるような計画を推進していきます。

さらに深い連携を築きます

2012年、本学は東京都北区および板橋区との協定をそれぞれ締結しました。医療、災害時の対応、教育、地域振興などについて、各自治体とこれまで以上に連携を深めて取り組みます。
また、協定の締結に際して帝京大学と板橋区では、この連携を計画的に推進するために「東京都板橋区・学校法人帝京大学地域連携協議会」が設置されました。
 
本学と東京都北区の間で締結された協定・覚書
■東京都北区と学校法人帝京大学との連携協力に関する包括協定
■東京都北区と学校法人帝京大学との災害時における協力体制に関する協定
■旧富士見中学校跡地の利活用に関する覚書
 
本学と東京都板橋区の間で締結された協定・覚書
■東京都板橋区との地域連携に関する基本協定

救急救命士として活動するうえで必要な能力を養成する場としても活用

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医療技術学部スポーツ医療学科救急救命士コースの学生を中心に、定期的に近隣住民の方に救命講習および救護ボランティア活動を行っています。荒川河川敷で毎年行われている板橋Cityマラソン(旧東京・荒川市民マラソン)では、2009年大会から板橋区より要請を受け、救護ボランティアとして参加ランナーのサポートを行っています。
2019年大会では、救護活動全体の状況を迅速に把握することや、情報伝達をより迅速に行うための通信手段として、以前は携帯電話で伝達を行っていましたが、1対1でしか伝達できず繋がらないケースがありました。そこで、より迅速な伝達手段を求め初めてSNSを通信手段として導入し、救護活動のより正確で迅速な方法についての探究の場としても活用しています。
また、地域の小さな子どもからお年寄りまで幅広い世代の方と接することで、コミュニケーションの取り方についても学ぶことができ、ボランティア活動などの経験を、救急救命士として活動するうえで必要な能力を養成する場としても活用しています。

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女性の健康と地域の子育てを応援しています

帝京大学と板橋区の連携事業の一つとして、薬学部病態生理学研究室が板橋区児童館と連携し、本学学生を区内の児童館に派遣し「子育て応援教室」を、年間10回程度実施しています。
2020年度はコロナ禍のため実施することができませんでしたが、2016年度から開始され今年度で6年目を迎えます。

【実施内容】女性の健康についての話とアロマハンドクリーム作り
女性ホルモンに関することや適正体重、骨の健康などをテーマに、研究室に所属する学生が自作のポスターを用いて寸劇形式で伝えます。さらに、実験用の器具を実際に使用し、アロマハンドクリーム作りを体験することができます。お子さまが一緒に参加することもあり、とても和やかな雰囲気です。区民の方と直接触れ合う場として、学生にとっても有意義な時間となっています。

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地域との交流を深めるとともに、心肺蘇生法の普及に尽力しています

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本学ACLS研究会は、板橋区教育委員会青少年健全育成会議メンバーである地域住民を対象とした心肺蘇生講習会を実施しています。普段の生活の中で、突然倒れた人や倒れている人がいたら、周りに居合わせた人たちが応急手当てを実施でき、必要があれば心肺蘇生・AEDの使用が速やかに実施されることが重要です。そのためには、一般の人への心肺蘇生法の普及が医療従事者にとっても重要な課題となっています。
この心肺蘇生講習会では、複数のグループに分かれて主に胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAEDの使用方法などを学びます。

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