研究室一覧
研究室一覧

医薬を科学的に掘り下げて追求する薬剤師の養成をめざしています

本学薬学部には30を越える研究室があります。帝京大学医学部附属病院の薬剤部が指導を行う研究室やワクチン製剤の開発をめざす研究室、薬と副作用に関する研究を行う研究室など、在学生はさまざまな研究テーマで学んでいます。

医薬化学講座

主な研究内容
生命維持において重要な役割を担う機能タンパク質、および疾患の原因タンパク質の構造と機能に関する研究

研究室紹介
当研究室は医薬化学講座の構成研究室の1つとなっております。教育面においては、1年生の基礎物理化学、2年生の物理化学3をはじめとして、4年生、6年生の物理化学系講義、2年生の物理化学実習などを担当しております。さらに大学院の生体分子物性学特論も担当しております。生命維持において重要な役割を果たす生体分子、および生体に作用する医薬品・化学物質について、物理化学の視点で分子レベルから、その構造と機能を理解することは重要です。これは他の薬学専門科目の理解を深めることにも結び付きます。また、研究室では卒業研究の一環として、上記の観点から生体分子に関する研究を進め、成果をあげています。

担当教員
楯 直子教授
伊藤 弦太講師
村田 拓哉助教

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薬学部サイト 生体分子化学研究室

主な研究内容

  1. 錯体化学
  2. 非平面性ポルフィリンの合成・物性・反応性
  3. 非平面性水溶性ポルフィリンの合成・物性・反応性
  4. 上記金属錯体(ヘムなど)の合成・物性・反応性"

研究室紹介
1年生後期「物理化学1」、2年生前期「物理化学2」の講義を主として担当しています。「物理化学(Physical Chemistry)」とは、物理的あるいは数学的な手法を使って理論的に化学現象を考える分野です。よく物理学と勘違いされますが、内容は高校で学んだ化学です。理論化学(溶液の濃度、反応熱と熱化学方程式、電池)、物質の構造と状態(物質の三態、気体の性質、溶液の性質)、反応速度と平衡など、高校化学の半分近くの範囲が、大学では物理化学の範囲となります。高校との違いは、数式やグラフを使ってより理論的に考えるということだけです。これら物理化学分野の理解を講義・実習を通じてサポートしていきます。

担当教員
岸本 泰司教授
今野 裕史助教

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薬学部サイト 物理化学研究室

主な研究内容

  • 発蛍光反応を利用した生体成分の簡便な定量法の開発
  • 生体成分中に潜在する新規な機能性ペプチドの探索と応用

研究室紹介
「分析化学」は、全ての研究の基礎となっており,どんな研究でも「分析」や「測定」抜きには話が進みません。つまり、「分析化学」からはどんな研究へも発展できる、ということになります。
当研究室担当の講義と実習は定量分析、機器分析と計算問題が中心で、基礎的な内容が多くなっています。研究室では、学生さんにも世界に先駆けた研究をしてもらっています。
当研究室では、学生の皆さんが立ち寄りやすいように、アットホームな雰囲気を醸し出しています。人生経験に長けたバラエティに富むスタッフが、毎日の講義や定期試験の相談、進路・就職の話、はては人生相談まで受け付けています。

担当教員
奥 直人特任教授
馬渡 健一准教授
安田 誠講師

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薬学部サイト 医薬品分析学研究室

主な研究内容
食品中のプリン体の測定など「痛風、高尿酸血症」に関連した研究を行っています。

研究室紹介
講義や実習を担当しています。
講義では、機器分析学(金子ー2年前期)、臨床分析学(金子ー3年前期)、生薬学(山岡ー3年前期)、天然物化学(山岡ー3年後期)、漢方医学概論(山岡ー4年前期)、薬学最前線2(金子ー4年前期)、臨床栄養学(金子ー5年集中講義)、地域医療論2(山岡ー5年集中講義)のほか、4年の特論講義、6年の総合講義を、単独または分担で担当しています。
実習は、薬学実習2(2年前期)において、分析学実習(金子、山岡、福内)と生薬学実習(山岡)を担当しています。

担当教員
山岡 法子准教授
三枝 大輔准教授
福内 友子講師

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薬学部サイト 臨床分析学研究室

研究室紹介
代謝化学研究室は、2018年4月にできたばかりの新しい研究室で、創薬化学研究室と連携して教育・研究を行っています。
当研究室の研究分野は生物有機化学で、有機合成という専門領域を深く学ぶこともできますし、専門の境界を超えて生化学や分析化学を加味した幅広い学問領域に触れることもできます。当研究室では、ペプチド核酸(PNA)という人工核酸の合成とその医薬品としての実用化を目標に研究に取り組んでいます。PNAはDNAやRNAの塩基配列を認識し、好ましくない遺伝子の働きを阻害します。私たちは、PNAを使って癌やウイルスなどこれまで治療が困難であった病気を克服する新しい治療法を開発していきたいと考えています。また、PNAは遺伝子のわずかな違いを正確に識別できるので、病気の原因となる遺伝子変異を検出する診断薬としても有用です。薬物の輸送や代謝に関わるタンパク質の遺伝子変異は薬の効果や副作用の個人差に大きくかかわっていますので、薬物投与前にこれらの変異が分かれば薬物治療をより安全で有効なものにできます。

担当教員
杉山 亨准教授
森谷 俊介助教

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薬学部サイト 代謝化学研究室

主な研究内容
医薬品がどのような立体構造をとって生体内の酵素や受容体に結合して効き目を表すのか、その仕組みを明らかにする。

研究室紹介
当研究室は、有機合成化学を専門としており、有機化学の基礎から難しい反応まで幅広く勉強し、将来の研究者・薬剤師の育成を目指しています。くすりの多くは有機化合物です。したがって、構造式からくすりの特徴や性質を理解することは、薬の専門家としてとても重要であると言えます。研究室の学生達は、一人一人が異なるテーマを持ち、自ら考えて実験に取り組むことになります。教科書で学んだ反応を使って化合物を合成することで、有機化学を身近に感じることができます。そのため、有機化学を苦手に感じる学生も楽しく学ぶことができると思います。
【担当科目】
 1年生:薬学への招待1、基礎化学、有機化学1
 2年生:薬学実習3
 3年生:医薬品化学1、天然物化学
 4年生:基礎薬学特論2(化学)、医薬品開発論
 5年生:薬学最前線3
 6年生:総合講義2(化学)、総合演習講義

担当教員
忍足 鉄太教授
田畑 英嗣准教授
髙橋 由佳助教

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薬学部サイト 創薬化学研究室

主な研究内容
ビタミンD誘導体の医薬品としての可能性を新しい局面でとらえる研究

研究室紹介
当研究室では、2年生の「有機化学」教育を午前中の講義と午後の薬学実習を通して担当しています。大学2年生では高校の時に学習したアルケンの付加反応をより深く学習するところから始まり、ベンゼンを代表とする芳香族化合物の化学、ハロゲン化アルキルの置換反応と脱離反応、そしてヒドロキシ基、エーテル結合、アルデヒドとケトンのカルボニル基など、炭素と酸素の織りなす化学の世界へと進んでいきます。医薬品の化学合成に使われている反応や医薬品に含まれる官能基の基本的な性質を学習し、将来医療現場で薬剤師として発揮すべき科学力の育成に力を入れています。
研究面ではビタミンD誘導体が骨粗鬆症、乾癬、二次性副甲状腺機能亢進症等の治療薬として現在臨床で使用されていますが、さらに制がん作用、免疫調節作用、脳神経系に対する作用に着目し、副作用のない薬効顕著な世界初の新規誘導体構造をめざして研究を進めています。

担当教員
橘高 敦史教授
高野 真史講師
川越 文裕助教

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薬学部サイト 薬化学研究室

生命薬学講座

主な研究内容
記憶や学習の脳内メカニズムを分子レベルで明らかにする研究

研究室紹介
当研究室では、記憶や学習の脳内メカニズムを分子レベルで解明する研究を行っています。教育面では「分子生物学」、「免疫・微生物学」等の講義と薬学実習7「日和見感染と分子生物学的検査」を担当しています。「分子生物学」では、生命のプログラムである遺伝子の構造と機能、代謝に関する基本的知識、及び遺伝子操作に関する技能・態度を修得します。「免疫・微生物学」では、細菌・ウイルス・真菌などの構造や性状、及びこれらの病原微生物から身を守る免疫機構と代表的な病気・薬を学びます。「日和見感染と分子生物学的検査」では、抗生物質に耐性を獲得した菌の検出を分子生物学的手法で行ない、講義で習ったことを実験を通じて体験します。

担当教員
本間 光一教授
青木 直哉准教授
森 千紘助教

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薬学部サイト 病態分子生物学研究室

主な研究内容
胃の形成、がん、肥満に関わる遺伝子の機能を探り、メカニズム解明に挑む

研究室紹介
薬学部というと、薬を合成する化学が主であると思う方もいらっしゃるかも知れません。しかし化合物としての薬を知ること以上に、"薬がどのようにして効くのか"ということを理解することは、薬剤師にとって非常に重要なことです。
当研究室の教員は"薬がどのようにして効くのか"ということを理解するための基礎となる生物学や生化学に関わる講義・実習科目を一年次から担当しています。そのため、薬学生になってすぐに理解でき、薬剤師となってからも役に立つような講義・実習を行うように日々努力しています。

担当教員
山口 真二教授
根岸 文子准教授
藤田 俊之助教

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薬学部サイト 基礎生物学研究室

主な研究内容
環境化学物質、特に有害・必須重金属に対する生体の応答機構の研究

研究室紹介
人は食料・水・空気から環境中の多様な化学物質を摂取し排泄します。その中には必要な栄養素もあれば有害なものもあり、医療用の薬剤でさえ環境中に検出されて問題になっています。すなわち、化学物質は人の体を介して地球環境を循環し、環境と人は不可分で一体化しています。このような概念を基盤にして、当研究室では「いのちと環境の科学」および「環境衛生学」などの環境に関する講義を担当しています。また環境化学物質として特に必須ミネラルである亜鉛や、有害重金属であるカドミウム・水銀などに対して生物の細胞がどのように応答するのかを遺伝子レベルで調べ、その生物学的な意義の解明を目指しており、4年生以上の学生が卒業研究として参加しています。

担当教員
山本 秀樹教授
下山 多映助教

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薬学部サイト 環境衛生学研究室

主な研究内容
リン脂質の代謝の細胞機能に及ぼす影響、リン脂質から派生する生理活性物質に関する研究

研究室紹介
「生物化学(生化学)」という学問は、生命のいとなみを分子のレベルで理解しようとする学問です。体の中で起きている出来事はすべてさまざまな分子(生体分子)が関わりあう(相互作用し反応する)ことによって成り立っています。くすりも分子であり、生体分子の反応に介入して作用します。従って、生物化学は生命のいとなみやくすりの作用を深く理解する上で土台となる最も基礎的で重要な学問です。
生物化学研究室では、生体分子の中でも特に脂質に注目して研究を行っています。脂質が単に栄養素としてだけではなく、生体にとって重要な様々な現象や病気に関係することは、薬学の様々な講義で学ぶことになります。生物化学教室の研究テーマは「リン脂質およびリゾリン脂質の代謝を通じて生命現象・病気のメカニズムを明らかにする」ことです。

担当教員
山下 純教授
佐々木 洋子講師
松本 直樹助教

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薬学部サイト 生物化学研究室

主な研究内容
当研究室で見い出された2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)やリゾホスファチジルイノシトール(LPI)などの新しい生理活性脂質の生理機能や病態との関連に関する研究を行っています。

研究室紹介
衛生化学とは「生を衛る」化学のことで、体内に摂取される食品や飲料水などに含まれる様々な物質や病原体によって引き起こされる種々の疾病を予防し、ヒトの健康を維持・増進させていくことを目標とする衛生薬学の一分野です。
当研究室では、2年次に栄養化学、3年次に衛生化学の講義を担当しています。栄養化学では食品に含まれる栄養素の代謝や機能、現在の日本における栄養素の摂取状況などについて学びます。衛生化学では、食中毒や食品添加物、保健機能食品などについて学びます。実習としては、3年次に薬学実習6の一部を担当しています。このほか、4年次には衛生薬学特論、6年次には総合講義4「衛生」などの一部も担当しています。

担当教員
荒田 洋一郎教授
岡 沙織准教授
田村 真由美助教

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薬学部サイト 衛生化学研究室

主な研究内容
薬毒物による有害作用発現メカニズムの解析

研究室紹介
毒性学とは天然物質や化学物質による生体への影響を科学する分野で、身近に化学物質があふれている今日において、その健康影響についての知識は薬剤師として必要不可欠なものです。当研究室が担当する講義(毒性学)では、化学物質の体内動態、有害作用発現機序および試験法、化学物質を規制する法律などについて学びます。また、学生実習では有害性金属、有害性ガス、農薬、覚せい剤などの検出法について、実験を通して理解を深めてもらいます。研究室に配属された学生については、専門分野の英語論文を読み、与えられた研究テーマについて実験を行い、卒業論文をまとめる過程を通して、理論的な思考力、課題発見・問題解決能力、自己研鑽能力を養っています。

担当教員
鈴木 俊英教授
北 加代子准教授
本間 太郎講師

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薬学部サイト 毒性学研究室

医療薬学講座

主な研究内容

  • 医薬品代謝における血漿型および細胞内型PAFアセチルヒドロラーゼの関与
  • 血漿型PAFアセチルヒドロラーゼの酸化ストレスに対する防御的役割
  • 免疫応答における細胞内型PAFアセチルヒドロラーゼの役割"

研究室紹介
分子薬剤学研究室では、学部学生に対する製剤学の講義および実習を担当しています。医薬品製剤の設計に関する基礎的知識を講義で学ぶとともに、医薬品の有効性と安全性の評価を行うための製剤試験法について実際に実習を行うことにより理解を深めます。4年次からの研究室配属においては、各自、研究室の研究内容に沿った研究テーマを与えられ、研究成果を6年次に卒業論文としてまとめ発表します。配属学生には、薬学共用試験および薬剤師国家試験に合格できる力を身につけられるように、研究室スタッフが綿密で親身な指導を行っています。研究室生活の合間には、教員および学生全員が参加する研究室旅行も行われます。以上をとおして、医療人として、社会に貢献できる卒業生を世の中に送り出すことを研究室員全員が願っています。

担当教員
唐澤 健教授
原田 史子講師
谷川 和也助教

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薬学部サイト 分子薬剤学研究室

主な研究内容
眼疾患の研究(白内障、糖尿病網膜症、その他)。特に糖尿病により誘発される眼内疾患の発症機序解明と治療、予防薬の開発。

研究室紹介
講義担当:小佐野博史(教授)「医薬品情報学1(3年後期),薬物治療学(4年前期)」、「放射薬品学(3年後期)」、「薬学への招待2(1年後期)」。宮田佳樹(講師)「放射薬品学(3年後期)」、「語学演習(3年)」。その他、学生実習、卒業論文指導を行っています。 研究室の教育方針:研究室所属の4年~6年と、「ゆく道(先輩)を見ながら、来た道(後輩)を振り返る」、という方針のもと、屋根瓦方式の教育、研究環境を充実させています。伝えたいことは「学んだことの唯一の証は変わることである」。わずか1日過ごしただけでも、大きな変化を感じ取る心を育んでゆきたいと思います。どのような環境でも強く生き抜くことを、学生諸君と共有したいと思ってます。

担当教員
宮田 佳樹准教授
日下部 吉男講師
谷津 智史助教

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薬学部サイト 薬物治療学研究室

主な研究内容

  • 先天性脂質代謝疾患であるペルオキシソーム病
  • 動脈硬化の泡沫細胞

研究室紹介
薬剤学は、医薬品が薬効を示すためにどのような剤形(錠剤、カプセル剤、軟膏剤、注射剤など)を選択すべきか、さらに体内の薬物濃度を保つための工夫について取り扱う学問です。このうち当研究室が担当する物理薬剤学は、各種剤形や修飾のベースとなる物性について学びます。具体的には粉体の性質や薬物が溶解する速度、軟膏の粘度、医薬品の安定性などを取り扱います。物理薬剤学をしっかり身に付けることで、医療の現場での薬剤の取り扱いの根底に、実に巧みに応用されていることに気づくでしょう。このように理論に基づいた調剤ができるようになることが目標です。講義は2年生の前期に行い、実習を後期に行います。

担当教員
横山 和明教授
濱 弘太郎准教授
藤原 優子講師

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薬学部サイト 物理薬剤学研究室

主な研究内容
食に注目し生活習慣病の予防を目指した研究

研究室紹介
当研究室では、「医療現場で起こる様々な問題点を解決する能力を持った薬剤師」の養成を目指し、指導を行っています。特に、卒業論文研究は、自分で計画を立てて進め、問題点を見つけて対応する力を身につけさせることを目指し、指導しています。また、チームで活動することの大切さを感じてもらうため、学年の枠を越えて構成したグループでの活動や、他人の意見や考え方を受け入れ、自分の意見をまとめて表現する練習も行っています。担当講義では、生活習慣病や血液、ホルモンの病気や、これらの疾患に用いる薬の情報を教え、さらに臨床検査の意義を伝え、薬物治療の知識基盤の確立に貢献しています。

担当教員
厚味 厳一教授
石橋 賢一助教

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薬学部サイト 病態生理学研究室

主な研究内容
バブル製剤と超音波によるセラノスティクスシステムの創出
(THERANOSTICSはTherapeutics(治療)とDiagnostics(診断)からなる語句で、治療と診断を同時に行う)

研究室紹介
生物薬剤学(3年生)と創剤学(4年生)の講義を担当します。講義内容は、くすりの体内での動きをコントロールする、専門用語でドラッグデリバリーシステム(DDS)と言うハイテクな医薬品に関したものです。例えば、癌の場所を見つけて薬で狙い撃ちして治療するとか、癌をやっつける遺伝子を送り込むとか、自分の持っている免疫能力を高めて癌に打ち勝つとか。さらに、DDSの技術を使って診断と治療が同時に出来るシステムの開発に付いても解説します。皆さんの若い発想がとても重要です。皆さんが目指す薬剤師も、DDSの知識が益々重要になっています。

担当教員
鈴木 亮教授
小俣 大樹講師
宗像 理紗助教

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薬学部サイト 薬物送達学研究室

主な研究内容
薬物のヒト脳移行機構を解明および中枢治療薬の個別化適正治療を目指した研究

研究室紹介
【教育】
当研究室は薬の生体内運命(吸収・分布・代謝・排泄)を定量的に解析する薬物動態学の講義を担当しています。薬物動態学はを薬の効果を最大限に発揮し副作用を回避するために必要な学問で、医薬品の開発や臨床での薬の適正使用に広く応用されています。 薬学実習では、個々の患者様の状態に沿った投与計画案の作成など、チーム医療の中での薬剤師の役割を学ぶための実習を担当しています。このような講義や実習および研究活動を通して、問題解決能力を身に付けた人材の育成、科学の目を持った薬剤師の育成に努めています。

【研究】
脳には、血液と脳を隔てる血液脳関門があり、薬物や毒物から脳を守っています。
薬物の脳への移行性は血液脳関門の輸送系の働きに制御されています。当研究室では、次世代の医薬品の開発および薬の個別化適正使用を目指し、血液脳関門の機能および薬物の輸送メカニズムを解明する研究を行っています。さらに、オピオイド性鎮痛薬の脳移行機構に基づいた臨床薬物動態学の研究を行っています。

担当教員
久保 義行教授
黒澤 俊樹助教

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薬学部サイト 薬物動態学研究室

主な研究内容
癌や活性酸素から、からだを守るしくみを白血球を中心に研究しています。

研究室紹介
講義では、消化器疾患、癌、免疫疾患を受けもっています。具体的には食道、胃、大腸、膵臓、胆のう、肝臓などの消化器疾患、およびさまざまな臓器の癌、さらには関節リウマチなどの自己免疫疾患について、病気の特徴や治療薬について学びます。いずれも患者数の非常に多い病気であり、薬剤師はチーム医療の一員として重要な職務を全うしなければなりません。そこで薬剤師として貢献できるよう幅広い知識を習得することを目標にしています。また、学生実習では、癌と抗悪性腫瘍薬をテーマに、癌をマウスに移植し抗悪性腫瘍薬を注射して作用をみる実験を行い、癌とは何か、また癌に対する薬の効果について、講義で得た知識を体験します。

担当教員
大藏 直樹准教授
鎌田 理代講師

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薬学部サイト 生体防御学研究室

臨床薬学講座

主な研究内容

  • 新たな心筋細胞再生機構の解明
  • 心筋症の発症機構の解明
  • 心筋イオンチャネル制御機序の解明

研究室紹介
「薬理学」の研究・教育を行っている研究室です。薬理学とは、薬が体の中のどこでどのように働いてどのような作用を表すのかを総合的に研究する分野の学問です。薬が働くメカニズムを知るためには、健康な体の仕組みそのものや、病気になる仕組みを理解することも重要です。そこで、当研究室では、心臓病の原因となる遺伝子を探り、それがどう病気に結びつくのかを調べています。また、病気になってしまった心臓に対してどのような処置をすれば心臓を再生し、病気を治療することができるのかを探る研究をしています。このような研究を通じて薬理学の知識や考え方を身につけることは、薬に関する幅広い知識と応用力が問われる薬剤師になった際に、目の前の患者さんを救う大きな力となります。

担当教員
小野 景義教

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薬学部サイト 薬効解析学研究室

主な研究内容
神経系に作用する医薬品の作用(主作用と副作用)とその発現機序に関する研究

研究室紹介
【教育】
当研究室は、板橋十条キャンパス大学棟7階にあり、薬理学系、生理学の講義を担当しています。また、動物を用いた薬理学系の実習も担当しています。
【研究】
配属された5年生を中心に以下の研究を行っています。
①医薬品の副作用としての抗コリン作用の比較研究
②神経筋接合部における抗コリン薬の作用に関する研究
③パーキンソン病の薬物治療における問題点の一つであるジスキネジアの発現機構とその克服に関する研究

担当教員
坂本 謙司教授
上園 崇准教授
森 麻美講師

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薬学部サイト 医薬品作用学研究室

主な研究内容

  1. アルポート症候群(COL4A5, 4A3, 4A4遺伝子変異)に関する研究
  2. 尿酸トランスポーター(SLC22A12遺伝子)に関する研究

研究室紹介
講義 医学概論:各症状と一般用医薬品(処方せん不要で購入できる医薬品)
講義 生理学2:神経以外の細胞や体の働き
講義 病態・薬理学1:精神、神経、感覚器の病気と治療薬
講義 医療薬学特論2:脳神経薬理学
講義 医療薬学特論3:医療生命倫理
講義 総合講義5:脳神経薬理学
講義 総合講義8:医療生命倫理
演習 コミュニケーション4:血圧測定の演習
演習 ヒューマンコミュニケーション:スモールグループ教育
実習 薬学実習2:生物の実習(細菌培養、マウスの解剖)
実習 人体解剖見学実習:ヒト解剖体の見学
実習 卒業研究:研究室の研究内容に従って行われる11週間の研究

担当教員
細山田 真教授
道志 勝講師

関連リンク
薬学部サイト 人体機能形態学研究室

主な研究内容
ワクチン製剤の開発

研究室紹介
新規合成された有機化合物や、遺伝子組換えによって生産されたタンパク質はそのままで医薬品として使用することができません。それら物質の有効性を最大限に発揮させ、また副作用が起きないような工夫をしたりする必要があります。また製品として、安定性や無菌性を維持するための工夫も必要です。これらを総合的に科学する学問が製剤学であり、当研究室ではその製剤学に関する教育を行っています。製剤学は薬学独自の応用学問であり、薬剤師が十分に理解しておかなければいけない学問の1つです。特に、近年、がんを中心としたワクチン製剤が注目されており、新しいタイプの免疫製剤に関する研究・教育を行っています。

担当教員
黄倉 崇教授
中谷 絵理子助教
赤下 学助教

関連リンク
薬学部サイト 製剤学研究室

主な研究内容

  • 医薬品の安全管理と適正使用に関する研究
  • 医薬品配合変化の機序およびその毒性に関する研究
  • 医薬品の使用実態に基づく情報解析に関する研究

研究室紹介
当研究室の教授、准教授、講師は、帝京大学医学部附属病院の薬剤部長と副部長を兼ねております。当研究室では、5年次に薬剤業務1、薬剤疫学、6年次に総合講義8「実務」の一部などの薬剤師の実務についての講義や実習を担当しています。
研究室では、セミナーや症例検討に力をいれています。セミナーでは、薬剤師としての基本的な臨床思考プロセスを習得することに焦点をあてています。薬物治療モニタリングについて、少人数のセミナー形式で系統的かつ論理的に段階を踏んだアプローチを身につけています。さらに具体的な症例検討をかさねて、適切な薬学的ケアを患者に提供するための実践力を養うことを目指しています。

担当教員
渡邊 真知子教授
板垣 文雄教授
前島 多絵助教
永島 一輝助教

関連リンク
薬学部サイト 臨床薬剤学研究室

研究室紹介
病院薬学研究室は、教授、准教授、講師が帝京大学医学部附属病院の薬剤部長と副薬剤部長を兼務しています。そのため、病院等の医療現場に直結した教育を行うとともに研究テーマを探求し、これからの医療の変遷に対応できる薬剤師の臨床能力の向上を目的としています。
教育に関しては、従来からの調剤・製剤、医薬品管理業務はもとより、医療技術の進展に伴い薬物療法が益々高度化している中で、チーム医療の一員として医療現場で十分な専門性を発揮できる実践的な薬剤師の教育をめざします。即ち、医薬品の適正使用による薬物治療の質的向上、外来・病棟における医療安全の確保、医薬品の供給によるコスト管理等に薬剤師が主体的に介入できる知識を得るための教育をめざしています。
研究に対しては、臨床現場の薬剤師や医師およびコメディカルスタッフと共同し、薬剤師主導型の臨床研究の探索を行い、医療現場に即した課題の研究および指導を行っています。さらに、病院薬剤師と薬局薬剤師による連携(薬薬連携)を含む地域のチーム医療を担う医療人の養成に向けて実践的な教育・研究指導も行います。これらの教育や研究を通じて薬の専門家として社会に貢献し、患者や医療スタッフから期待と信頼される薬剤師を養成したいと考えています。

担当教員
安野 伸浩教授
河村 剛至准教授
渡部 多真紀准教授
奥平 倫世助教

関連リンク
薬学部サイト 病院薬学研究室

研究室紹介
地域医療薬学は、2018年4月に開設された新しい研究室です。超高齢社会を迎え、我が国は地域包括ケアシステムの構築を進めており、薬剤師の業務も変革期にあります。地域医療とは人びとの日常生活の場における医療であり、薬剤師は他の職種や関係機関と連携しながら、患者さんの服薬状況等の情報を一元的・継続的に把握し、最適な薬学的管理やそれに基づく指導を実施することが求められています。このような課題を解決するために、当研究室では次のような研究に取り組んでいます。

  • Protocol Based Pharmacotherapy Management (PBPM) に基づく薬局と医療機関の連携手法の確立とアウトカムの評価研究
  • 薬剤師の地理的分布に関する研究
  • 病態時における薬物動態と薬効・毒性に関する研究

担当教員
安原 眞人教授
安藤 崇仁講師

関連リンク
薬学部サイト 地域医療薬学研究室

薬学教育推進センター