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2025年12月04日

増田ゼミが「食べたら仲間」の理念を体感する、古民家再生活動のフィールドワークを兵庫県加西市で実施しました八王子キャンパス

2025年9月5日(金)~7日(日)の3日間、帝京大学経済学部経営学科の増田ゼミが兵庫県加西市でフィールドワークを実施しました。教室での学びを地域社会と結びつける「主体的・実践的な学び」を重視する増田ゼミは、学生たちは現地に足を運び、地域課題に直接触れることで社会に貢献できる力を育んでいます。

2021年度から始まった「古民家再生を通じた地域創生」がテーマの本活動は、今年で5年目を迎えました。活動の舞台となる築260年を超える古民家は、江戸時代に庄屋や両替商を担った歴史を持ち、当時の金銭活動を記した古文書や天秤などが残されています。こうした文化的資産を生かしながら、「古いものを残し、自然とともに生きる」ことの意味を考える学びを続けています。
これまで、市役所や地域の方がたへのインタビュー、障子張りや納屋の整理、蔵の写真撮影、裏庭でのハーブ園づくりなどのフィールドワークを行ってきました。2024年度からは、加西市の自治体と連携し「食べたら仲間」という理念のもと、誰もが自由に収穫できるインクレディブル・エディブル(ハーブ園構想)を始動しています。今年度はこの構想をさらに一歩進め、昨年植えたハーブを摘み取り、それを使った試飲・試食会を実施しました。学生と地域の方がたが一緒に味わいながら語り合い、自然と笑顔が広がる時間となり、交流を通して「食べたら仲間」という理念を体感し、地域とのつながりをより深く感じる機会となりました。
学生たちは、「地域創生は時間がかかるけれど、少しずつ関係を築いていくことが大切だと感じた」「現地での体験を通して、自分の中の地域を見る目が変わった」などと語り、学びを重ねながら確実に成長している様子がうかがえました。

昨年度に増田ゼミに所属し、江戸川区役所に内定した鈴木勇翔さん(経済学部4年生)は「ゼミで地域課題に取り組む経験や、市役所インタビューを通して、行政の現場での役割や、地域を支える仕事の重要性を感じ、公務員の志望度がさらに高まった」と話します。
増田ゼミは、これらの活動が評価され、兵庫県の「地域×大学×企業のひょうご絆プロジェクト」に2024年度・2025年度、2年続けて採択されました。今後も、増田ゼミは「こつこつと」地域との協働を続け、社会の中で自ら考え行動できる人材の育成をめざしていきます。

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