2025年11月27日
2025年11月20日(木)、帝京大学経済学部地域経済学科教授 坪井塑太郎が、三鷹市公会堂(東京都三鷹市)にて行われた消防防災科学技術賞表彰式で優秀賞を受賞しました。消防防災科学技術賞は、消防防災科学技術の高度化と消防防災活動の活性化に資することを目的に、消防防災機器等の開発・改良、消防防災科学に関する論文、および原因調査に関する事例報告の分野において優れた業績をあげた個人または団体を消防庁長官が表彰する制度です。今年度は、全国の消防機関や大学、消防機器メーカーなどから70件の応募があり、坪井教授の受賞は、その中から選出された29作品のうちの優秀賞にあたるものです。
坪井教授は、「立体地形模型の作成で学ぶ災害リスクの理解促進に向けた消防防災用教材の開発」と題し、食品容器や簡易弁当箱などの透明プラスチック容器蓋を用いて、等高線ごとにトレースし、これを積層することで、簡易・安価・安全な方法で立体的に地形模型作成することを可能にしたものです。これは、従来のハザードマップ等の「地図を見る」ことで防災を学ぶ方法に加え、「地図を作る」ことで地域のカタチや災害リスクを体感的に学ぶことが特徴です。この手法は、これまで国内外の防災講座において50回以上の実施実績を持ち、本学においても地理学の講義での実践のほか、高大連携や帝京大学サイエンスキャンプ、オープンキャンパスなどでも実施しています。
当日は、表彰式後に展示発表会も行われ、坪井教授のブースにも多くの来場者が見学に訪れました。実物を手に取ることで実際に立体感を確認できたほか、教材作成手法や学習効果などについても活発な意見交換が行われました。
今後も、調査研究および現場での実践を通して地域防災力や災害対応力の向上に取り組んでいきます。
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