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2024年11月11日

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特許出願中の発明を用いた犬専用シャンプーの販売が開始します

2024年11月18日(月)より、学校法人帝京大学が特許出願中の発明「マラセチア皮膚疾患の予防又は治療用組成物及び動物のマラセチア皮膚疾患の予防又は治療方法(特願2024-133762)」を活用した「BASICS CitraCare シトラールシャンプー(動物病院専用犬用シャンプー)」が販売されます。

本発明は、帝京大学医真菌研究センター教授 加納塁らの研究チームと株式会社どうぶつの皮膚科(東京都江東区平野、以下「どうぶつの皮膚科」)の運営する犬と猫の皮膚科獣医師 村山信雄氏が、天然成分シトラールには、犬マラセチア皮膚炎の原因菌であるMalassezia pachydermatis(マラセチア パチデルマティス)への予防・治療効果があることを発見し、その天然成分シトラールを犬マラセチア皮膚炎の医療用組成物や治療・予防法として活用したものです。当該発明は本学とどうぶつの皮膚科で特許出願をしています。

また、本学と株式会社QIX(東京都町田市森野、以下「QIX」)は、2024年8月9日(金)に独占的通常実施権許諾契約を締結しており、QIXにより本発明を用いた犬用シャンプーの開発および販売に至りました。本商品はシトラール(レモングラス)の爽やかな香りを持ち、シトラール成分配合により皮脂の多い犬の皮膚を健康に保つこと、あるいは薬用シャンプーを継続使用している犬のコントロールシャンプーとして用いることができることを特長としています。

本商品は全国の動物病院に向けて販売され、獣医師や犬の飼い主のサポートとなることを期待しています。
帝京大学は今後も社会に貢献する研究活動、産学連携による社会実装を推進していきます。

  • 犬マラセチア皮膚炎
    日本の気候の影響もあり、よく診られる皮膚疾患として一般的な皮膚病とされています。治療には、抗真菌薬を添加したスキンケアシャンプーや抗真菌薬の経口投与により行うのが一般的です。最近では、耐性株について、アゾール系抗真菌薬の標的であるエルゴステロール合成酵素の遺伝子(ERG11遺伝子)が変異を持つことによる耐性化の報告があり、獣医療業界でも対策について検討が始まっています。この犬マラセチア皮膚炎は体質にも関連しているため、罹患すると一生コントロールが必要な場合も多く、継続的な薬剤使用に代わる新たな治療法が望まれています。

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