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2022年01月06日

八王子キャンパス陳佑真助教が財団法人橋本循記念会「蘆北賞」奨励賞を受賞しました

文学部史学科助教 陳佑真が、中国文学・東洋史学・中国哲学の優れた研究業績に対して贈られる財団法人橋本循記念会第31回「蘆北賞」奨励賞を受賞しました。授与式は、2021年11月25日(木)にからすま京都ホテルにて行われました。

受賞の対象となった論文「北宋蜀学の孟子観」(『中国思想史研究』第41号、2020年)では、詩人として著名な蘇軾らによる孟子の思想に関する言及を漢文原典に基づいて分析し、従来の定説と異なり蘇軾らが全体的には孟子を非常に高く評価し、かつ孟子を出発点に多く独自の思想を育んでいたことを明らかにしました。このことが一般財団法人橋本循記念会により「蘆北賞」奨励賞に当たると判断され、今回の受賞に至りました。陳先生のさらなる研究に期待が集まります。

【蘆北賞】
永年中国文学の研究に従事され、多くの優れた実績をあげられた立命館大学名誉教授 橋本循博士の遺徳を偲び、その遺志を継承して中国を中心とした東アジアの学術文化の発展に寄与すべく、博士のご令室橋本ゑん夫人のご寄付により1989年12月に財団法人橋本循記念会が設立された。記念会では寄附行為に定める事業として、東アジア諸国よりの留学生に対する奨学金の支給、さらに中国文学研究の振興発展にいささかの寄与をなすべく、優れた研究成果に対して論文・学術誌・著書部門に各研究助成金を贈呈しており、これを橋本循博士の雅号盧北にちなんで「盧北賞」と命名し、毎年表彰している。

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当日の様子01
前列左から3番目が陳佑真助教

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