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2022年06月27日

関水特任教授が代表者を務める研究課題がAMEDの研究事業に採択されました

帝京大学薬学部寄付講座カイコ創薬学講座特任教授 関水和久が研究代表者、医真菌研究センター准教授 浜本洋が研究分担者を務める研究課題、「新規作用機序を有するAMR感染症治療薬の非臨床開発研究」が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の2022年度「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」に採択されました。

本研究は、抗生物質であるライソシンEのバンコマイシン耐性株を含むMRSAに対する有効性を検証し、既存抗菌薬に対する治療上の位置づけを明らかにすることを目的としています。ライソシンEは、その新規作用機序に基づき、既存抗菌薬に耐性のMRSAおよびVRSAに対して優れた抗菌活性を示します。また、黄色ブドウ球菌を含む一部のグラム陽性細菌の細胞膜にのみ存在する低分子化合物であるメナキノンを作用標的にするため、ヒトに対する安全性が高い薬剤でもあります。
本事業採択により、わが国独自の抗MRSA/VRSA化合物であるライソシンEの有効性を評価するとともに、PK/PD解析や薬力学試験を行うことで、さらなる本剤についての研究の前進が期待されます。

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令和4年度「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」(3次公募)の採択課題についての詳細はこちら

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