2026年09月24日
帝京大学医学部臨床医学・内科学講座主任教授 上妻謙らの研究グループは、急性心筋梗塞治療時の抗血小板療法を国内69施設の医療機関で日本発の大規模無作為化臨床試験で検証しました。その結果、「低用量プラスグレル単剤療法」を用いた方法は、従来のアスピリンを使用するDAPTと比較して重大な出血が少なかった一方、心筋梗塞の再発などが多い傾向が認められました。
本研究は、抗血小板療法を単純に「薬剤を減らせばよい」と考えるのではなく、出血予防と血栓予防のバランスを患者の病態や治療時期に応じて考える必要性を示すものです。特に、心筋梗塞発症直後という血栓リスクの高い時期におけるアスピリンの役割を改めて考える重要な知見になると考えられます。
なお、本研究成果は、2026年8月29日(土)、アメリカのマサチューセッツ内科外科学会が発行する世界有数の医学学術誌「The New England Journal of Medicine」に掲載されました。