2026年07月29日
2026年6月16日(火)、帝京大学外国語学部外国語学科スペイン語コース准教授 千代勇一が、東京外国語大学国際関係研究所主催の講演会「ラテンアメリカ社会へのお誘い―社会を知って学んでみよう―」に登壇し、ラテンアメリカの社会問題について講演しました。
講演会は対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド形式で開催され、国内外から多くの参加者が集まりました。
講演では、2026年3月に刊行された電子書籍「ラテンアメリカへのお誘い―社会を知り学んでみよう―」の内容をもとに、日本でも関心の高い麻薬問題と治安問題について解説しました。軍事政権や武装組織との対立、麻薬ビジネスの拡大の歴史に加え、貧しい農民が生計を立てるためにコカ栽培を続けざるを得ない現状を紹介しました。また、麻薬問題は貧困や土地問題、国家統治の弱さ、消費国の需要など複数の要因が複雑に絡み合っているため、単純な取締りだけでは解決が難しいことを指摘しました。さらに、栽培地の強制駆除によって別の地域へ移動する「風船効果」を例に挙げながら、対策の難しさを紹介しました。講演の最後には「こうした社会問題の背景にある構造を踏まえ、その解決に向けて日本や私たちに何ができるのかを皆さんもぜひ考えてみてください」と、参加者に問いを投げかけました。
千代准教授は「講演の下敷きとなった本教科書は、無料でダウンロードできる電子書籍で、引用資料や参考文献、動画などにも直接アクセスできる工夫がされています。データや文献を使って自ら問いを立て、発展的に学べることができます。宗教やジェンダー、貧困問題などさまざまな視点からラテンアメリカの社会を紹介しています。日本からは地理的には離れていますが、密接な関係のあるラテンアメリカの社会や文化について興味を持ってもらえると幸いです」と、コメントしました。
千代准教授は、担当するラテンアメリカの政治・経済・社会のゼミでも、2026年5月・6月に行われたコロンビア大統領選挙を題材にする実践的な学びを展開しています。また、情報番組でコロンビア情勢について解説するなど、専門を生かした情報発信を積極的に行っています。今後も本学では、教育・研究の成果を広く社会へ発信し、世界の諸地域が抱える課題への理解を深める機会を創出していきます。
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