2026年07月07日
2026年6月26日(金)~28日(日)、慶熙大学グローバルキャンパス(韓国)で開催された第11回アジア・ドゥルーズ=ガタリ研究国際学会において、帝京大学大学院生のヨウホウキンさん(外国語学研究科2年)が、AI時代における「他者性」の問題を哲学的に考察した研究成果を英語で発表しました。
本国際学会は、ドゥルーズ=ガタリ研究を中心とするアジア最大級の国際学会の一つであり、今回は「マシニック・アース―地哲学、エコソフィー、そして惑星的ケア」をテーマに開催されました。17の研究パネルに70人を超える研究者・大学院生が参加し、9件の基調講演を通して、地球環境、テクノロジー、エコソフィー、地哲学(ジオフィロソフィー)など、現代社会が直面する課題について活発な議論が展開されました。
ヨウさんは「Para-alterity as Structural Displacement: Ontogenesis and Vacuoles of Noncommunication in Machinic Ecologies(構造的転位としての旁他者性-機械的エコロジーにおける個体発生と非コミュニケーションのヴァキュオール)」という題目で発表を行い、生成AIと人間の関係を哲学的観点から捉え直そうとする試みで、生成AIが他者の位置を占めながらも真の他者性を欠いている構造に着目し、これを旁他者性(Para-alterity)として概念化しました。さらに、ドゥルーズ=ガタリの「非コミュニケーションの空白(Vacuoles of Noncommunication)」を手がかりに、機械的エコロジーにおける差異と変容の可能性を考察しました。本研究は、本学外国語学部外国語学科教授 ブラッドリー ジョフの指導のもと行われました。
ヨウさんは、外国語研究科入学以来、フランスの哲学者ジル・ドゥルーズおよびジルベール・シモンドンの研究に取り組んでいます。その研究成果の一部をまとめた論文「Para-Alterity: Rethinking Eros and Others in the Age of AI(旁他者性-AI時代におけるエロスと他者の再考)」は、本学外国語学部外国語学科の研究紀要「帝京大学外国語外国文化」第17号に掲載されています。同号は近日中に本学の機関リポジトリで公開予定です。
外国語研究科では、今後も学生の独創的な研究を支援し、その成果を国内外へ積極的に発信していきます。
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