2026年02月09日
帝京大学薬学部生体防御学研究室講師 鎌田理代、同研究室教授 大藏直樹、薬物送達学研究室助教 宗像理紗、同研究室教授 鈴木亮、セラノスティックス学講座研究員 影山彩織、薬学部特任教授 丸山一雄らの研究チームは、がん患者において極めて重要な合併症である血栓症(血液が固まり血管を閉塞する病態)に関する血液成分の特徴的な変化を詳細に特定することに成功しました。
がんに合併する血栓症は、がんそのものに次ぐ主要な死因であり、極めて重要な合併症です。特に罹患者数の多い乳がんにおいて、血液中の因子がどのように変動し、血栓症リスクを高めるのかという詳細なメカニズムは、これまで十分に解明されていませんでした。本研究チームは、乳がんモデルマウスを用いた解析により、がんの進行に伴った血液成分の変化を詳細に特定することに成功しました。この成果は、致死的なケースも多い「がん関連血栓症」のリスクを血液分析によって事前に予測することにつながり、リスク評価法の確立や早期治療法の開発に大きく寄与することが期待されます。
本研究成果は、学術雑誌「Biological and Pharmaceutical Bulletin」の2025年12月号に掲載されました。この号の論文の中から特に優れた研究として、総編集長が選出する「Highlighted Paper selected by Editor-in-Chief」に選出され、優れた内容を象徴する研究として、同号の表紙を飾りました。