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2025年12月03日

理工学部 小松准教授が第24回情報科学技術フォーラム(FIT2025)にて奨励賞を受賞しました板橋キャンパス

2025年9月3日(水)~9月5日(金)、北海道科学大学(北海道札幌市)で開催された第24回情報科学技術フォーラム(FIT2025)にて、帝京大学理工学部データサイエンス学科准教授 小松佑人が、減災情報システム分野の一般講演セッションで「地震時における画像データを用いた室内の環境認識技術」と題して発表し、FIT奨励賞を受賞しました。

本フォーラムは、電子情報通信学会の情報・システムソサイエティ(ISS)とヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)、および情報処理学会が協力して開催しており、コンセプトは「情報科学技術の最新動向が一度にわかる」「視野が広がり新しい気づきが得られる」「学生や若手の研究者が夢と勇気を得られる」をもとに運営を進めている大会です。

本研究では、地震発生時における迅速かつ高精度な被害把握や、個別建物および都市機能の継続利用性・活動性の判定、復旧リソースの算出を目的として、一般的なカメラを用いることにより、広範囲に設置可能な画像データを用いた室内の環境認識技術を開発しました。地震発生時の室内の家具や什器などを撮影した画像から、オブジェクトごとの移動量を算出したうえで、AIを活用してオブジェクトの種類や移動状態を分類し、数値化を自動的に行います。今後は、この環境認識技術を活用し、被害状況を把握するための被害判定法の検討を進めていきます。地震発生後に被害判定結果を明示することで、応急対策の最適化や都市機能のロスを最小限に抑制し、早期復旧の実現につながることが期待されます。
小松准教授は、この研究成果が優れた論文として評価され、受賞に至りました。 

 今後も帝京大学では、災害対応に関する研究をはじめ、学内で培った知見を社会に還元できる取り組みを推進していきます。

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当日の様子01
当日の様子02
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