2025年12月01日
2025年11月18日(火)、帝京大学薬学部講師 福内友子と同学部准教授 三枝大輔の研究グループは、トリノ大学(イタリア)との共同研究において、納豆のねばねばの部分に含まれるプリン体を分析し、アデノシンとグアノシンが高濃度検出されることを明らかにしました。
これまで納豆に含まれるプリン体は、大豆が発酵する過程で納豆そのものに多く含まれると考えられていました。福内講師と三枝准教授は、はじめに独自に開発したHPLC-UV法によるプリン体分析法で納豆に含有されるプリン体を定量しました。次に、導電性粘着フィルム(川本法)にて納豆のねばねば部分※を含む凍結切片を作成し、質量分析イメージング法を駆使することで、プリン体分子の中でも、アデノシンとグアノシンが特にねばねば部分に高濃度含有されていることを世界で初めて明らかにしました。本研究成果は、納豆の食べ方など摂取方法を工夫することによる栄養管理・疾患予防に役立つとともに、質量分析イメージング法が他の食品含有成分の可視化に応用されることが期待できます。
本成果は、11月19日(水)に国際科学誌 Food Chemistryにオンライン掲載されました(オープンアクセス化支援事業の支援を受けました)。なお、共同筆頭著者であるAlex Affricano氏は、本学大学院薬学研究科の留学生(2024年9月~12月:博士課程)です。
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