2025年09月22日
2025年6月28日(土)・29日(日)、AP新橋(東京都港区)で開催された第122回日本獣医循環器学会定例大会において、帝京大学福岡医療技術学部医療技術学科助教 輪内敬三が、「人工心肺用送血カニューレに透析用穿刺カテーテルを代用した超小型犬の1例」という演題で症例報告賞を受賞しました。
本症例報告では、体重3kg以下の超小型犬に対する人工心肺治療において、従来使用される8Fr送血カニューレの代替として、14G透析用穿刺カテーテルを応用する新しい手法を提示しました。既存の医療機器では対応が困難であった超小型犬の心臓手術に対し、限られた条件下で安全かつ有効に治療を実施できたことが高く評価されました。
今回の成果は、工夫と臨床現場のニーズを結びつけた実践的研究であり、今後、同様の症例に応用されることで、体重3kg以下の小型犬の救命に大きく貢献することが期待されます。
本研究は、臨床工学と獣医療の橋渡しを行う先進的な取り組みであり、帝京大学福岡キャンパス発の研究成果として、今後さらなる発展が期待されます。
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