2024年09月25日
2024年8月23日(金)・24日(土)、新潟大学旭町保健学科キャンパス(新潟県新潟市)にて開催された、第18回日本臨床検査学教育学会学術大会で、遠藤一柊さん(医療技術学部4年)が優秀発表賞を受賞しました。
遠藤さんは、本学医療技術学部臨床検査学科講師 亀田貴寛のもとで研究を進めており、本大会では「JSCC法およびIFCC法によるAST測定における精度管理血清の比較」という演題で発表しました。
AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)とは、肝細胞に多く含まれている酵素で、肝臓の機能を調べるための代表的な検査項目です。ASTの数値が高いと何かしらの異常の疑いがあると考えられます。血液検査で、このASTの数値を調べる測定方法には、日本で従来使われていたJSCC法(日本臨床化学会法)と国際的に採用されているIFCC法(国際臨床化学連合会法)があり、二つの測定方法は、測定原理が異なることから、測定値や測定結果に違いがあることが知られています。
今回、遠藤さんは試料に精度管理血清を用いて、JSCC法とIFCC法で測定される血清内に含まれるアポ型酵素※の割合について検討し、その違いを発表しました。発表の内容が評価され、今回の受賞に至りました。遠藤さんは受賞にあたり「今回の経験をもとに、今後の研究活動にも真摯に取り組みたいと思います」とコメントしました。
遠藤さんの、これからの臨床検査領域での活躍と、よりよい医療への貢献が期待されます。
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