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2024年09月09日

板橋キャンパス2024年度医療系学部合同授業「医療コミュニケーション」を実施しました

2024年9月5日(木)・6日(金)、帝京大学板橋キャンパスにて、医学部医学科・薬学部薬学科・医療技術学部看護学科および臨床検査学科の3学部4学科の合同授業「医療コミュニケーション」を実施しました。
本授業は医療系学部が集結し、医学部附属病院が隣接する同キャンパスならではの恵まれた教育環境を生かした多職種連携教育です。チーム医療の重要性を理解し、多職種から構成されるチームでの役割を発揮することを目的としています。本授業を通して、情報を正確に伝達し合い共有するコミュニケーション能力、そして身体的・心理社会的問題を整理し、提案と議論を重ねることで、解決の方向を見出す能力を習得します。今年度は4年生、約550人での実施となりました。

授業では、本学医療コミュニケーション運営委員会の教員が共同執筆した専用の教科書「医療コミュニケーション第2版(京都廣川書店・2022年3月発行)」を参照しながら、「がんと診断され、検査によって遺伝性腫瘍と判明した女性の治療と療養の方針を立案すること」をテーマに、1チーム7人~8人にわかれグループワークを実施しました。
まず、グループごとに事例の情報、診断や治療についての用語の読み合わせを行い、次に、今後の治療方針を検討するため、付箋やホワイトボードを用いてチームで情報共有しました。続いて、患者さんの医学的、心理的、生活行動学的な状況についてのプロブレムリストを作成し、具体的な治療や療養計画をとりまとめ、立案内容をグループ発表しました。医師・薬剤師・看護師・臨床検査技師、それぞれの視点から患者さんを捉え、意見を出すことで職種間コミュニケーションおよび多職種連携による医療チームの重要性を実体験しました。
グループ発表後は、臨床大講堂で本学医学部附属病院のプロフェッショナルからなるチームによる同じ臨床検討事例での多職種カンファレンスの様子を動画で視聴しました。医師・薬剤師・看護師・臨床検査技師・作業療法士・医療ソーシャルワーカー・認定遺伝カウンセラーからなる医療チームの患者アセスメントと治療・療養方針の決定プロセスを学生たちは真剣な表情で視聴し、実際の臨床現場さながらの多職種カンファレンスでの議論と自分たちの検討結果を比較し、メモを取りながら積極的に聴き入っていました。また、実際に医療チームのメンバーが登壇し、質疑応答を行いました。プロフェッショナルの視点からの有益なアドバイスを直接聞くことで、チーム医療と多職種連携の意義、将来のキャリアパスを具体的に学ぶ貴重な機会となりました。医療チームのメンバーからは、板橋キャンパスで学ぶ学生に向けて暖かいエールが寄せられました。

本学は今後も多職種によるコミュニケーション教育や、チームでの実践的な意見交換や議論ができるカリキュラムを実施し、現代医療に不可欠となったチーム医療において即戦力となる人材を育成するため、医療系学部横断型の多職種連携教育を進めていきます。

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