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2023年09月08日

板橋キャンパス宗像助教が第21回遺伝子・デリバリー研究会夏期セミナーにおいて優秀発表賞を受賞しました

2023年8月27日(月)、帝京大学薬学部薬物送達学研究室助教 宗像理紗が第21回遺伝子・デリバリー研究会夏期セミナーにおいて優秀発表賞(若手研究者部門)を受賞しました。遺伝子・デリバリー研究会は、遺伝子治療の発展に寄与する遺伝子およびそのデリバリーシステムを研究・開発することを目的として2000年に発足した組織です。本セミナーでは、遺伝子工学やドラッグデリバリー分野の専門家が集まり、最新の知見を情報発信する活発な場となっており、若手研究者・学生を対象に優秀発表賞を選考しています。

今回受賞した演題は「Cold tumor の抗腫瘍免疫誘導に向けたCpG 核酸搭載脂質ナノ粒子と超音波照射下マイクロバブルによる併用療法の開発」です。新たながん治療として注目されているがん免疫療法ですが、がんの種類により効き目が大きく異なることが課題に挙げられています。その中で、免疫療法が効きにくいがんを「Cold tumor(冷たいがん)」と分類し、治療効果を得るためのさまざまな研究が進められています。本講演で、宗像助教らの研究チームが、マイクロバブルと超音波によるエネルギーを利用することで、Cold tumor 内の免疫環境を変化させ、免疫治療薬(CpG 核酸搭載脂質ナノ粒子)による治療効果が得られることを見出し、Cold tumorを克服するための有効な治療法になりうることを発表しました。宗像助教は受賞に際し「本研究の推進にあたりご助力たまわった研究室の先生方ならびに共同研究の先生方に厚くお礼申しあげます。この度の受賞で慢心せずに、一人でも多くの患者さんの助けになるよう研究に邁進してまいります」と、研究活動へのさらなる意気込みを語りました。引き続き、本学ではさまざまな研究活動を通し、よりよい社会づくりに貢献していきます。

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当日の様子01
当日の様子02

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