2023年06月28日
2023年5月18日(木)と6月1日(木)の2回にわたり、帝京大学経済学部経済学科講師 永井リサのゼミがアサヒグループジャパン株式会社とワークショップを実施しました。永井ゼミは本学八王子キャンパスの食堂にて、発展途上国の児童の給食費となる20円を付加したTFT※1メニューを提供するなど、SDGs達成に貢献する活動を行っており、昨年度から同社とSDGsの具体的な取り組みについて話し合いを重ねてきました。今回はアサヒグループがSDGs3「すべての人に健康と福祉を」の取り組みとして提唱する「スマートドリンキング」※2をテーマに、スマートドリンキングを普及させるマーケティング戦略を考え、プレゼンテーションを行うワークショップを実施しました。
5月18日(木)は、パッチテストで自分の体質を理解したりお酒の基礎知識やスマートドリンキングの概念・めざす未来像を学んだり、アサヒグループジャパンによる講義形式で授業が進み、授業後半ではスマートドリンキング普及のためのペルソナ設定や解決すべき問題を明確にするなど、プレゼンテーションに向けたグループワークを行いました。
6月1日(木)には、各グループがまとめたスマートドリンキングを普及させるための戦略プレゼンテーションを実施しました。学生たちはそれぞれのグループで設定したペルソナや問題点を提示したうえで、「イギリス発祥の「モクテル」というノンアルコールカクテルの新名称を浸透させる」「ドリンクバー風の設備を飲食店に導入する」「あえて飲まないという選択をする人へのアプローチを強化する」「お酒の楽しみ方を見つけるための施策」など、バラエティに富んだ提案を行いました。中にはSNSでアンケートを取り調査に基づいて提案を行ったグループもありました。アサヒグループジャパンからは「まずはお客さんに聞くというのがマーケットリサーチの基本。SNS調査はいい方法だった」「2週間でまとめたとは思えない出来栄え。プレゼンテーションの土台がしっかりできていた」「個性のあるプレゼンテーションですばらしかった」「プレゼンテーションの基本は方向性がしっかり定まっていること、共感してもらえる内容であることの二つ。課題解決のフレームは理想をどう置くかですべてが決まるので、理想に向けて正しい問いを見つけることが大事」とそれぞれフィードバックをいただきました。
2日間のワークショップでSDGs3を達成するための取り組みであるスマートドリンキングについての理解を深め、さらに企業視点からのマーケティング戦略およびプレゼンテーションの組み立て方についても学び、今後のゼミ活動に生かせる知識を身につける有意義な時間となりました。帝京大学はこれからも学生のSDGs活動を応援していきます。