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2023年06月06日

板橋キャンパス医療技術学部看護学科で領域横断事例演習「模擬退院前カンファレンス」を実施しました

2023年5月25日(木)・30日(火)、帝京大学板橋キャンパスにて、医療技術学部看護学科の3年生が領域横断事例演習で「模擬退院前カンファレンス」を実施しました。本演習は、入院中の患者さんとその家族の不安や心配を取り除き、スムーズに在宅療養に移行するために、看護師に必要な知識や技術を修得することを目的としています。

学修支援ツールとして、「地域で生活している患者さんが病院に入院し、これから自宅へ戻る」ことを意識して支援を考えられるよう、本学で開発したシミュレーション教育Webシステム(TCC:Teikyo Co-lab City)と教育用電子カルテMedi-EYE(Medi-LX社製)を連携させて使用しています。学生は各自のパソコンやタブレット、スマートフォンからTCCにアクセスし、入院中の患者さんや家族、訪問看護師、ケアマネジャーの情報を収集し、現在の状況や今後必要になる支援について学修することができます。学生は、まず成人看護学領域で事例患者さんの入院前から入院中の状況を学修し、続いて地域・在宅看護学領域で、同じ事例患者さんと家族が在宅療養へ移行する際のケアマネジャーや訪問看護師による意思決定支援について学修しました。

25日は、同じ事例の退院前カンファレンスに参加する「患者さん」「家族」「病棟看護師」「退院支援看護師」「訪問看護師」「ケアマネジャー」の役割をグループ内で分担し、その後、「患者さんグループ」「病棟看護師グループ」というように、同じ役割の学生たちがエキスパートグループを編成して課題に取り組みました。演習の後半では元のグループに戻り、各エキスパートグループで話しあった内容を共有してから模擬退院前カンファレンスのシナリオを作成しました。30日は、実習室を病院の会議室に見立て、模擬退院前カンファレンスを実施しました。作成したシナリオをもとに、2つのグループが模擬退院前カンファレンスを発表し、その後、発表グループの良かった点、各自のグループが作成したシナリオとの共通点・相違点等について意見交換を行い、学修の定着化を図りました。完成されたシナリオには、患者さんや家族の不安を軽減し、患者さんと家族の思い描く退院後の生活をかなえようと工夫するシナリオが多く見られました。

本演習は、成人看護学領域と地域・在宅看護学領域といった2つの看護学領域の演習を横断的に組み合わせた試みです。模擬退院前カンファレンスを通して、生活の場に移行する患者さんと家族に必要な継続看護を実践的に学ぶ機会となりました。

当日の様子01
当日の様子02
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当日の様子06

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