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2022年12月22日

八王子キャンパス歌舞伎ワークショップを実施しました

2022年7月7日(木)、帝京大学八王子キャンパスにて、本学在学生、留学生、教職員を対象に、現役の歌舞伎役者 中村橋吾さんにご登壇いただき「歌舞伎ワークショップ」を実施しました。「歌舞伎」は400年以上の歴史があり、世界に誇る日本の伝統芸能の1つですが、日常生活において観る・触れる機会が少ないことから、留学生や留学予定の日本人学生を中心に、歌舞伎を通した日本文化体験を目的に実施しました。

本ワークショップでは歌舞伎の基礎知識から白塗り・隈取りによる登場人物の見分け方、演技の種類などの解説を受けたほか、プロの附け打ちの音と合わせた実演も間近で観ることができ、橋吾さんの通る声やたたずまい、目線、指先、足などの所作、気迫溢れる演技に会場の参加者全員が圧倒されました。伝統のある演目のほか、現代の社会問題をテーマにした歌舞伎表現にも挑戦している橋吾さんが、2020年9月21日「国際平和デー」に合わせて演じられた特別創作演目「平和成祈鐘(へいわになれやいのるはこのかね)」も会場で鑑賞しました。橋吾さんは「(私が)皆さんの前でお話ができるのも、ここが『平和だから』できることであり、社会問題をテーマにした創作作品に挑戦しようと思ったきっかけも『社会が平和であること』が『素敵な未来』につながると感じたから」と、人々が文化芸術を享受するには平和が欠かせないのだと、芸術をする立場から参加者に語りかけていました。参加者からは「留学先で日本文化を伝えたいと思い参加した。演技を見て日本文化は素晴らしいと思い誇らしくなった」「あの場所にいたみんなが橋吾さんの歌舞伎に感動していたことを、周りの人の表情や、しんとする瞬間から実感しました。この、同じ空間で同じように感動できていることこそが平和だからなのだとわかりました」とのコメントがあり、充実したワークショップとなりました。ワークショップ実施前には、留学生と共読サポーターズが歌舞伎や日本の伝統芸能を題材にした書籍を活用した「共読棚づくり」の作業を行い、会場を彩る演出となりました。

当日の様子_01
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当日の様子_03
当日の様子_04

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