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2022年12月19日

八王子キャンパス西向ゼミがゼミ展「持続可能な社会を目指して」を実施しています

2022年11月28日(月)~12月22日(木)、帝京大学総合博物館にて、本学外国語学部外国学科准教授 西向堅香子が担当するゼミ「国際協力演習」でゼミ生たちが取り組んだ研究成果を展示しています。国際協力演習「持続可能な社会の創造(SDGsゼミ)」では国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」を紐解き、国内外のさまざまな地球規模課題の解決に向けて文献調査と社会調査に取り組んでいます。

今回の展示では、4年生個々人が関心のある問題に目を向けてテーマを設定し、文献調査を行った成果を1枚にまとめました。研究テーマは「日本の難民問題」「国際協力と援助の在り方」「心に余裕のある社会」「地方創生における食の役割」「学校教育における国際教育」など多岐にわたり、学生たちは先行研究の文献を調べ、知識を身に付けたうえで情報を取捨選択しながら1枚のパネルにまとめました。学生たちは「膨大な量の情報から必要な情報を見極めることが難しかった」「パネルに書きたい情報が多く、文字とイラストのバランス調整に苦戦した」とパネル作成を振り返り、西向准教授は「文献調査で自分が理解したものを、次はどのようにして人に伝えるか、どうしたら見る人に理解してもらえるか、ということを考えながらまとめるのは大変だったでしょうによく頑張った」と学生たちを評価しました。
12月1日(木)からは、文献調査に加えて社会調査を行った結果をゼミ内で発表する時間を設け、初回は古谷宇紀さん(外国語学部4年)と木村美優さん(外国語学部4年)が研究発表を行いました。発表した2人は、社会調査としてLINEやInstagram、TwitterなどのSNSでアンケート調査を行い、10代から60代以上まで幅広い方の意見を集めて文献調査と比較しながら考察し、結論を導き出しました。世帯収入とスポーツの関係性を調査した古谷さんは、貧困層・中間層・富裕層の間で生じるスポーツに使える時間や金額の格差「スポーツ格差」について、「スポーツ格差の内容を知っていたのは全体の約26%。スポーツ格差をなくするためにできることは、クラブのOBOGが支援する、クラウドファンディング、スポーツ選手がサポートする」と文献調査と社会調査から結論づけました。異常気象を調査した木村さんは「95%の確率で、気候変動は人為的要因によるものである」という先行研究を示し、アンケート調査の結果から「環境破壊に対する人類の影響を認知し、一人ひとりが責任を持つ必要がある。外国の事例も他人事にせず小さなことから取り組まなくてはならない。メディアと教育の役割も重要」と結論づけました。西向准教授は「学生たちは、好きなことや日常からふと見つけたもの、授業の延長にあるものなど身近なところから研究テーマを設定している。こうした知的好奇心を大切にしていきたい」と話しました。
SDGsゼミでの研究を通して、学生からは「SDGsに関するニュースを進んで調べるようになった」「SDGsに積極的に取り組んでいる企業を調べて就活をした」などの声が聞かれ、学生の行動が変わってきていることが見受けられました。帝京大学は今後も学生の研究活動を応援していきます。

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