2022年12月08日
2022年11月24日(木)、帝京大学経済学部経済学科講師 永井リサのゼミが、アサヒグループジャパン株式会社と意見交換を行いました。永井ゼミは八王子キャンパスの食堂にて、発展途上国児童の給食費となる20円を付加したTFT※メニューを提供する活動や、今年の青舎祭ではプラスチックごみを出さない食べられるカップ「もぐカップ」を使用してパンケーキを販売するなど、SDGs(Sustainable Development Goals持続可能な開発目標)達成に貢献する活動を行っており、この度「もぐカップ」を開発しているアサヒユウアス株式会社を有するアサヒグループジャパン株式会社との意見交換会が実現しました。
当日はアサヒグループジャパン株式会社コーポレートコミュニケーション戦略部から原田卓也氏、宮野款氏をお招きし、まずは同社の取り組みをご説明いただきました。2022年1月1日にサステナブルな社会の実現に貢献する商品の販売、サービスを提供するアサヒユウアス株式会社を設立し、同社の商品であるエコカップ「森のタンブラー」やふぞろいの麦わらストロー、食べられるカップ「もぐカップ」などが紹介されたほか、人びとの健康に貢献する商品提供や健康支援活動など、多岐にわたる取り組みが紹介されました。続いて永井ゼミの学生よりTFT活動について説明があり、メニュー開発や広報活動の取り組み方、これまで2,000食近くの販売実績があることなどが共有されました。実際に青舎祭で「もぐカップ」を使用してパンケーキを販売した学生からは「そのままだと固くて食べにくい」「素手でカップを触ることに抵抗がある。もぐカップ専用のスリーブがあると安心して食べられると思う」といった率直な意見が挙がりました。学生の意見に対し、原田氏、宮野氏からは「スリーブを付けると紙ごみが発生して、ごみを出さないというもぐカップのコンセプトから外れるというジレンマがある。とはいえ実際に使った皆さんからの意見は大変貴重。持ち帰って今後に生かしたい」と回答いただきました。また、TFT活動を広めるための方法として、同社との産学連携を永井ゼミより提案しました。アサヒ飲料を活用する案から工場拠点地域を巻き込む案まで幅広く提案し、何から始められるか双方で意見を交わしました。参加した学生は「大変貴重な機会となった。今日の意見交換をきっかけに、八王子キャンパスに限らず他キャンパスや八王子の周辺地域にもTFTの活動を広めていけたらうれしい」と話していました。帝京大学は学生のSDGs活動を今後も応援していきます。
※TFT:TABLE FOR TWO「二人のための食卓」の略称。先進国の肥満と発展途上国の飢餓を同時に改善しようとする国際NPO法人TABLE FOR TWO Internationalの取り組み。TFTヘルシーメニューを購入すると1食につき20円が発展途上国の子どもの学校給食費として寄付される。