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2022年11月30日

八王子キャンパス京菓子セミナーを実施しました

2022年11月16日(水)、帝京大学外国語学部国際日本学科准教授 森崎美穂子の開講科目「日本文化」において、京都の老舗京菓子店として有名な「塩芳軒」五代目当主の髙家啓太氏をお招きした京菓子セミナーを実施し、京都と京菓子文化の成り立ちについての講演がありました。

本科目では、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食;日本人の伝統的な食文化」を中心に、日本の食・菓子の文化を取り上げ、その歴史と文化的背景を学ぶことを目的にしており、日本の食文化やそれを支える農業に関する知識を得ることで、持続可能な社会と食の関係を考える基礎的な知識を身に付けることを目的としています。講演では、中国から伝わった食文化から、日本文化の菓子として大成するまでの歴史を学んだほか、京都の風土や文化についての解説、京都で発達した京菓子についてお話がありました。京菓子のデザインは、朝廷、茶道、古典文学、歳時記など、京都に伝わる歴史と文化、季節感が抽象的に表現され、菓子独自の菓銘がつけられてきたことから、五感で楽しむ芸術とも言われており、講演の途中にお題としてだされた京菓子を見て、学生が菓銘を考えるワークも実施し、京菓子表現の奥深さを学生自身が体感する様子もありました。

参加学生からは「京都で京菓子店を営んでいる方が、どのような考えで京菓子に向き合って残していこうとしているかを聞けてとても良かった」「和菓子も芸術作品として観ることもできるのだなと感じました。ただ食べるのではなく、菓子の名前を想像してみたり、どういう季節の移り変わりが表現されているのか、じっくり見て楽しんでから、今後は和菓子を味わっていきたいです」「とても楽しかったです。私は留学生ですが、和菓子に興味があり今回はいろいろ教えていただきました」とのコメントもあり、充実した時間となりました。

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当日の様子01
当日の様子02
当日の様子03
当日の様子04

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