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2021年11月05日

板橋キャンパス本学医学部生が日本循環器学会関東甲信越地方会Student Awardで最優秀賞を受賞しました

2021年9月6日(月)~12日(日)の7日間、オンラインにて行われた日本循環器学会「第261回関東甲信越地方会」で、本学の吉田有希さん(医学部4年生)がStudent Award最優秀賞を受賞しました。Student Awardは、学生が循環器病学に興味を持ち、活発な研究活動を行うために設置された賞で、本学学部生としては初の最優秀賞の受賞です。

発表演題は、「神経リンパ腫症に対する自家末梢血幹細胞移植直後に発症した心不全症例に対する検討と課題」で、医学部循環器内科教授 上妻謙や講師 紺野久美子の指導のもと、疾患の病態や治療についての医学知識のみならず、診断と治療に多科がかかわる協働医療体制や医療コミュニケーションについて積極的に理解を深めていきました。また、吉田さんはこの発表を通して腫瘍循環器学を知り、今後も医療技術の発展によりがん患者の高齢化が進み心疾患を合併するリスクが上昇することが予想されるため、がん患者の診察に循環器内科が求められる役割が大きくなることに興味をもちました。
吉田さんは受賞に際し、「本当に嬉しく思っておりますが、自分一人では成しえなかったことでもあるので、医学部の上妻先生や紺野先生の助言があり、適切に導いていただけたことに感謝しています。」と喜びを述べました。

吉田さんを指導した紺野講師からは、「今回吉田さんがこの演題を学会で発表したことを通し、ほかの学生の皆さんにも、循環器やがんにかかわる主要な学会でクローズアップされている腫瘍循環器学を知ってもらい、将来この領域の医療で患者さんの力になってくれたら嬉しく思います。日本循環器学会関東甲信越地方会Student Awardでの最優秀賞受賞は本学で初めての事で大変喜ばしい事です。このような結果につながったのは、彼女がこれまで一つひとつ努力を積み重ねてきたことに加え、学ぶことに対する積極的な行動や高いコミュニケーション能力があったからだと考えています。一卒業生として後輩の育成にかかわりたいという思いがありましたが、今回このような形で吉田さんと一緒に素晴らしい経験ができたことをとても嬉しく思います。今後の彼女の新たなチャレンジを楽しみにしています。」と話しました。

今後について吉田さんは、今回の受賞に満足せず、まずはしっかりと医師国家資格を取得し、海外での活動も視野に入れ学習に励んでいきたいと意欲を語りました。

当日の様子01
当日の様子02
当日の様子03
当日の様子04

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