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2021年07月21日

八王子キャンパス三竝ゼミが川勝總本家と共同で「地方創生に関する研究交流会」を開催しました

2021年6月、帝京大学経済学部経営学科講師 三竝康平のゼミが株式会社川勝總本家と共同で「地方創生に関する研究交流会」を八王子キャンパスにて開催しました。
川勝總本家は、1917年創業の京漬物製造販売を手掛ける京都の老舗企業です。2020年より、経済学部三竝ゼミは、本学の産学連携推進センター、医真菌研究センター、薬学部、冲永総合研究所と連携しながら、川勝總本家と地方創生に関する共同研究を実施しています。
交流会には、川勝總本家専務取締役 川勝隆義氏、同社製造部 金田和也氏、株式会社ゲノム創薬研究所常務取締役 外山繁勝氏、OJAR一級建築士事務所代表 大脇淳一氏を招聘したほか、本学薬学部特任教授 関水和久を始めとする教員、三竝ゼミの学生が多数参加しました。

交流会に先立ち、川勝總本家、本学学術顧問 廣田功、本学経済学部長 江夏由樹が地方創生に関する意見交換を行いました。次に、研究交流会では、三竝ゼミの学生・OBによる研究発表、および関水特任教授による乳酸菌技術の社会実装にかかわるレクチャーが行われました。三竝ゼミは、地方創生を目的に、イノベーションの社会実装としての新製品開発をめざす産学官連携プロジェクトに取り組んでいます。今回は、その研究成果の一部である「消費者心理」や「パッケージデザイン」について、下記ゼミ生が中心となって発表を行いました。また、この研究交流会を契機として、三竝ゼミと関水特任教授との漬物を題材とした共同研究もスタートしました。
その後、経済学部講義「イノベーション論」の一環として、三竝ゼミのアートディレクターでもある大脇淳一氏が、イノベーションにおけるデザインの重要性に関する講演を行いました。講演後は、研究分野の壁を超えて、イノベーションや商品開発のあり方についての議論を深めました。

参加した学生からは、「経済学部の授業の中で、芸術大学の先生の意匠論のレクチャーを受けることができてとても新鮮で刺激になった」「スマートフォンやコーヒーなど、普段自分の身近に存在している商品のブランド戦略をデザインという側面から分析してみることの面白さを学び、イノベーションにおけるデザインの重要性をより感じることができた」という感想が聞かれ、今後の活動へのはずみとなりました。
また、交流会翌日には、茨城県常総市にて、川勝總本家、常総市役所、JA常総ひかり、農家の皆さまを交えた地域活性化・農業振興に向けた意見交換会が行われました。三竝ゼミは、2019年より、常総市の地域活性化や農業振興を目的として、乳酸菌技術と常総市の野菜を組み合わせた製品の開発を提案し、地方創生に取り組んでいます。

今後も、帝京大学では社会連携・産官学連携を強化し、本学の有する「知」を社会につなげていくため、文理融合や学問領域を越えた連携協力・キャンパス横断型の研究体制の構築を推進しながら、山積する社会課題の解決にむけた教育・研究の成果を社会へ発信していきます。

「地方創生に関する研究交流会」の参加者は以下の通りです。
株式会社川勝總本家専務取締役 川勝隆義氏、製造部 金田和也氏
株式会社ゲノム創薬研究所常務取締役 外山繁勝氏
OJAR一級建築士事務所代表・京都芸術大学非常勤講師 大脇淳一氏

帝京大学
産学連携推進センター長・教授 中西穂高、講師 戸田裕子
冲永総合研究所准教授 谷本都栄
薬学部特任教授 関水和久
経済学部講師 三竝康平
経済学部 三竝ゼミ ゼミ生(順不同)
 池野睦、井上涼太、藤田海、松﨑稜、岡田龍弥、宮川あかね、牧野蓮、原山颯太、飯妻愛
経済学部 三竝ゼミ長OB 立岡陸

 

当日の様子01
当日の様子02
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当日の様子05
  • 掲載写真においてマスクを外しているのは撮影時のみです。本学では、厚生労働省等の感染防止ガイドラインを遵守し、感染予防を徹底しています。

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