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2021年07月13日

板橋キャンパス本学医療技術学研究科の大学院生と広田講師が日本弱視斜視学会の若手支援プログラム賞を受賞しました

2021年度日本弱視斜視学会において、大学院医療技術学研究科視能矯正学専攻博士前期課程 西村裕樹さんと医療技術学部視能矯正学科講師 広田雅和が若手支援プログラム賞を受賞しました。
西村さんは、2021年7月2日(金)・3日(土)に開催された第77回日本弱視斜視学会総会で発表した演題「スマートフォン使用前後の両眼視機能および眼球高次収差の変化」により、国内学会若手支援プログラム賞に採択されました。近年、スマートフォンをはじめとしたデジタルデバイスの普及にともない、ドライアイや斜視を発症する若年者が増加しつつあることから、スマートフォンの使用によるドライアイと眼の動きへの影響を検証し、その内容が評価されました。
広田講師は、XIVth International Strabismological Association(ISA)Joint Meeting with European Strabismological Association 2021(ESA)で発表した演題「Ocular refraction changes during post-rotatory nystagmus」が評価され、国際学会若手支援プログラム賞に採択されました。回転後眼振(post-rotatory nystagmus)とは、椅子を回す等の回転刺激後に誘発される一過性の眼球振盪(眼の揺れ)のことです。回転後眼振検査は自閉症などの疾患に対して有用性が示されていますが、眼が揺れているときのピント調節機能は不明でした。広田講師は視線計測技術を応用し、眼が揺れているときのピント調節機能を計測し、その研究について発表しました。
これら特別賞は、弱視斜視研究の発展に寄与する若手研究者の育成を目的とし、国内外の学会での発表を支援する賞です。この受賞を受け両名の今後の益々の活躍が期待されます。

日本弱視斜視学会は1964年に日本弱視斜視研究会として創立し、1978年に日本弱視斜視学会に改名して以来、視力および両眼視機能の障害に関する臨床および基礎研究の発展を目標とし、社会へ向けて医学的根拠に基づいた情報発信をしています。
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