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2021年05月25日

医真菌研究センター槇村研究室が日本国内で飼育されているコアラ全頭のクリプトコックス感染症健診を実施します

帝京大学医真菌研究センター槇村浩一研究室が、日本国内でコアラを飼育している7園館(動物園)との共同研究として、コアラ全頭のクリプトコッカス感染症(コアラ病)健診を実施します。
今回の取り組みは、国際的な視野に立って自然や貴重な動物を保護することを目的とする公益社団法人日本動物水族館協会の「2021年度野生動物保護募金助成活動」に採択されたものです。本研究によって、日本国内で飼育されているコアラの主な死因でありコアラ病とも呼ばれるクリプトコックス症原因菌の感染状況と病原性を解析し、コアラの飼育管理や繁殖へのデータ活用をめざします。
槇村研究室では、2001年以来全国の動物園から個別に依頼を受けてコアラ病健診を行ってきましたが、全頭一斉検査を行うのは初めての試みです。今後、2021年8月をめどに日本国内で飼育下にあるコアラ全頭から検体を採取し、培養検査・疫学解析・飼育管理の検討を行ったうえで2022年2月に同協会へ研究報告を行う予定です。日本国内のコアラを守る、重要な研究成果が期待されます。

当日の様子01
当日の様子02

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