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2020年08月06日

帝京大学教職センター新型コロナウイルス感染拡大下の都内公立小学校における卒業式・入学式対応について調査研究を実施しました

帝京大学教職センター准教授 松波紀幸が、同センター准教授 佐野匡、センター長・教授 山田茂利らとともに、新型コロナウイルス感染拡大が懸念される中における東京都内公立小学校の卒業式、入学式対応について調査研究を実施し、論文(帝京大学教職センター年報 第7号)をWebで公表しました。

同センターは、教員をめざす学生や教員免許状の取得を希望する学生に対して、センター所属の教員や講師が相談・支援や各種の資料提供を行う総合的なサポートセンターであり、その取り組みの一環として今回の調査研究を行いました。

松波准教授らはこれまでの教職経験から、学校現場や教育行政が非常に多忙であることから直接的な調査依頼は避け、Web上から収集できる情報に特化しながらも、今後各自治体や学校が行事等を実施する際の参考に資するよう、基礎資料を作成する研究活動に取り組みました。
調査の結果、式の工夫として、列席者のマスク着用、換気およびそれに伴う防寒対策の案内、体温計等の健康観察の要請、受付時の消毒液の設置、式典時間(内容)の短縮、式典内座席間隔の配慮などが明らかとなりました。中には、通常体育館を会場とする式典について、校庭で実施するなど特筆すべき取り組みも明らかになりました。また、式の規模としては62自治体中、保護者参列を認めない自治体が5自治体、1名まで認める自治体が10自治体、2名まで認める自治体が34自治体、不明13自治体でした。なお、来賓や在校生の列席は多くの自治体で行われなかったことが明らかになりました。

本調査の経緯と結果は、以下に掲載されています。
「新型コロナウイルスの学校における対応について -都内公立小学校の卒業式対応に見られた工夫から-」

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