トピックス

  • 社会・地域連携

2020年02月20日

2019年度サイエンスキャンプ女子企画「チョコレートの科学」を開催しました

2020年2月8日(土) 、帝京大学宇都宮キャンパスにて、女子中高生を対象としたサイエンスキャンプ女子企画「チョコレートの科学」を開催し、女子中高生・教員・保護者あわせて27人が参加しました。

本学理工学部バイオサイエンス学科准教授 平澤孝枝による講義「恋愛の脳科学」では、脳科学の観点から人間が恋をする時にどのような状態になるのか解説しました。恋をすると前頭葉の内側眼窩前頭部、内側眼窩前野に局在するドーパミンが活性化して気持ちが高まり、反対に客観的な判断を行う前頭連合野、側頭頭頂接合部の活動が低下することがわかっています。ドーパミンの作用は報酬系という神経回路によるもので、幸福感や達成感を覚える脳領域が活性化していることがヒトの研究で明らかになり、この領域はほかの動物にもあるもので特殊な神経基盤ではないことがわかりました。一方で、ヒトの恋愛は他の動物とは違い、社会性や言語などが重要であることもわかっています。

続いて、「チョコレートを作ってみよう」と題した実験では、エアインチョコレート作りに挑戦しました。チョコレートを容器に入れ50℃の湯浴中で溶解し、重曹とベーキングパウダー、レモン汁を加え撹拌後、電子レンジで加熱し炭酸ガスの気泡を発生させました。

チョコレートが固まるまでの間、軽食をとりながら「未来カフェ」を行いました。株式会社ホンダテクノフォートより女性エンジニアの落合彩香氏、米山千嘉江氏を講師にお招きし、グループにわかれ自動車開発を例にとり、好きなことや興味ある事柄についてチェックを行い話し合いました。次に、13歳のハロ-ワークマップを用いて好きなことや興味のあるものを生かした仕事には、どのようなものがあるのかについてグループで話し合いました。最後に、各グループから話し合いの様子について報告を行った後、作ったチョコレートの食感を確かめながら試食し、チョコレートの科学を終了しました。

トピックス一覧へ