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2019年09月17日

板橋キャンパスで医療系学部合同授業「医療コミュニケーション」を実施しました

2019年9月6日(金)~9月7日(土)、帝京大学板橋キャンパスにて、医学部・薬学部・医療技術学部4年生の合同授業「医療コミュニケーション」を実施しました。本授業は同じキャンパスに医療系学部が集結し、医学部附属病院が隣接する本学ならではの恵まれた教育環境を生かした多職種連携教育です。チーム医療の重要性を理解し、多職種から構成されるチームで患者さんに関する情報を正確に伝達し合い、共有するコミュニケーション能力、そして身体的・心理社会的問題を抽出・整理し、解決の方向を見出す能力を習得することを目的として実施しました。

本年度は、医学部・薬学部・医療技術学部看護学科・診療放射線学科の医療系3学部4学科の約660人での実施となりました。

授業は本学医療系3学部の教員が共同執筆した専用の教科書「医療コミュニケーション(京都廣川書店・2018年7月発行)」を用いて、臨床検討事例「急性心筋梗塞後に心機能が低下し心不全となった男性のケース」について、グループワークを実践しました。

まず、入院することになった患者さんの状況についてチームで情報を共有し、患者さんの医学的、生活行動学的な状況についてのプロブレムリストを作成し、具体的な治療、療養計画を立案し、全チームが発表を行いました。各学生が医師・薬剤師・看護師・診療放射線技師、それぞれの立場から意見を出すことで、多角的な視点から患者さんをとらえることができ、多職種間コミュニケーションの重要性および多職種連携による医療チーム力の向上を実体験しました。

グループワーク終了後は、本学医学部附属病院の循環器内科チームによる同じ臨床検討事例に関するプロフェッショナルの模擬カンファレンスを臨床大講堂で参観し、医師・薬剤師・看護師・診療放射線技師・理学療法士・管理栄養士・医療ソーシャルワーカーからなる医療チームによる患者アセスメントと治療・療養方針の決定プロセスを聴講しました。聴講後には学生たちは真剣な面持ちで質疑応答を行い、医療職を志す者としての自覚と決意を新たにした様子でした。

これからも帝京大学では、現代医療に不可欠となったチーム医療において即戦力となる人材を養成するために医療系学部横断型の多職種連携教育を推進していきます。

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