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2025年10月29日

出口芳春教授と大谷浩樹教授がBiojapan2025に出展しました板橋キャンパス

2025年10月8日(水)~10日(金)、パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催されたBiojapan2025に、帝京大学薬学部教授 出口芳春と医療技術学部診療放射線学科教授 大谷浩樹が研究内容を出展しました。
本展示会は、創薬・ヘルスケア・エネルギーなどバイオ産業に携わる国内・海外の企業や大学などが共同研究や研究の商業化を促進させる大規模マッチングイベントで、3日間で約1,600社が出展し、22,167人が来場しました。

本展示会にて、出口教授は、中枢疾患治療薬の開発を促進するトランスポータータンパク質について発表しました。治療薬物などの物質を遮断する血液脳関門の薬物送達に注目し、新たに考案したPICK法を用いて、いままで未知であった薬物輸送を担うトランスポーターの関連タンパク質の一部解明に成功しました。これは脳への薬物送達に大きく寄与するものです。本研究成果によって、今後はアルツハイマー病やパーキンソン病といった中枢疾患治療薬および薬物送達システムの開発促進が見込まれます。
大谷教授は、放射線防護に有用な外用ケア製品について発表しました。放射線による被ばくに対する不安や意識は、原発事故後も継続しています。特に、放射線に関する課題は、一般公衆に限らず、林業農業従事者、医療従事者、原発作業員にも見られ、それぞれの放射線レベルに応じた防護が必要となっています。放射線診療の観点から核医学治療後の患者さんによる公衆被ばく、放射線医療従事者の被ばくの影響と防護について研究をしていくなかで発案した、放射線遮蔽効果のある硫酸バリウムを配合したクリームやパウダー、シートなどのスキンプロテクト事業について発表しました。

本展示会出展をきっかけに、研究の発展とシーズの社会実装が期待されます。これからも本学は、保有する知的財産を積極的に展開し、社会へ還元していきます。

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