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2023年11月08日

霞ヶ関キャンパス帝京大学リカレントカレッジ「ロシア・ウクライナ戦争の行方と国際秩序」を実施しました

2023年10月26日(木)、帝京大学霞ヶ関キャンパスにて帝京大学リカレントカレッジ「ロシア・ウクライナ戦争の行方と国際秩序」を実施しました。
今回のセミナーでは、帝京大学冲永総合研究所教授 黒崎誠がコーディネータを務め、議論を行いました。
講演1では、株式会社時事通信社国際担当取締役 岸田芳樹氏が、歴史の転換期にある世界の現況を踏まえ、「プーチンの戦争」がもたらしたものや戦争の長期化による影響について、豊富な取材経験に基づいて解説しました。さらに、民主主義と権威主義との戦い、プーチン大統領がめざす国家の姿、分断の世界が直面するリスクをジャーナリストの視点から多角的に分析しました。
講演2では、本学法学部教授 渡邊啓貴が、対立的な多極構造に向かう国際秩序、その根底にある米欧露中の思想的価値観と国際秩序観の違い、冷戦後の欧州安全保障体制の挫折といった要因をアカデミックな視点から解説しました。また、理念的・理想主義の米国、戦略的自立を模索する欧州とロシアの相互依存関係など、重層的な世界秩序について考察しました。
対談では、本学学術顧問 廣田功をモデレーターに迎え、ロシア・ウクライナ戦争と国際秩序の行方について議論を深めました。多極化した国際秩序の下で戦争の終結は見えず、覇権争いが強まり予測困難な時代になること、その中で日本の世界観があらためて問われ、国際認識の多様性を正しく理解し危機に冷静に対処していくことが示されました。本セミナーには大学生から一般の方まで60人が参加し、質疑応答も含め、充実したセミナーとなりました。

当日の様子01
当日の様子02
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当日の様子05

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