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2022年10月21日

八王子キャンパス「NHK番組ライブラリー」を活用した合同授業を実施しました

2022年10月6日(木)、帝京大学八王子キャンパスにて株式会社NHKエンタープライズから3人のゲストをお招きして、本学文学部社会学科講師 木下浩一の「マス・コミュニケーション論」、本学経済学部経営学科准教授 片上千恵の「スポーツジャーナリズム論」を履修する学生を対象とした合同授業を実施しました。NHKエンタープライズが大学向けに行っている映像配信サービス「オンライン授業用番組ライブラリー」の本学における導入をきっかけに、今回の合同授業に至りました。当日は株式会社NHKエンタープライズ イノベーション戦略室エグゼクティブ・プロデューサー 加藤久仁氏、同ライツアーカイブセンターアーカイブス事業部エグゼクティブ・プロデューサー 山下信久氏、同エグゼクティブ・マネージャー 松山敬氏にお越しいただき、学生約120人が授業に参加しました。

第一部では、NHKでドキュメンタリー番組を制作してきた山下氏が、オンライン授業用番組ライブラリーの映像を使用しながら、放送テクノロジーの進化やメディアが社会に与えてきた影響について説明されました。アラブの春などの映像を例に「テクノロジーの高度化により、各人が動画を撮影してインターネットに投稿できる時代、メディアを批判的に見るメディアリテラシーを身につける必要がある」と話されました。続いて番組編成を担当してきた加藤氏が、番組編成の仕組みや意図をご自身の体験を元に、膨大な量の配信データをファイルベース化したことでオンライン授業用番組ライブラリーが実現したことなどを話されました。最後に映像コンテンツの買い付けや2次利用などに携わっていた松山氏が、権利をお金に換えるコンテンツビジネスについて説明されました。第二部では、木下講師の進行で、加藤氏、山下氏、松山氏、片上准教授5人で、放送局の仕事やメディアリテラシーについてパネルトークを行いました。「この仕事をしていて楽しかったことは」との問いに、山下氏は「ゼロから番組を立ち上げたこと。演出、ロケ、ナレーション等、全てをゼロから決めて形にしていく作業はやりがいがあった」、松山氏は「買い付けたものがダイナミックに当たった時」、加藤氏は「生活のすべてが生きること。生活と仕事が一体化していて無駄なことが何もない」とそれぞれ回答されました。

授業を受けた学生は、「視聴者が知りえないマスコミの裏側を知ることができた。お金の動きなどマスコミの仕事のイメージが深まった」「テクノロジーの進化を感じた。モノクロ映像に色を付ける技術や、SDから8Kまでの解像度の高度化に驚かされた」「今日のお話を聞いて編成の仕事に興味を持った。これまで当たり前と思っていたテレビ番組の編成の裏には、制作者の意図があることを知れた」などの感想がありました。授業後には3人の周りに学生が質問に集まり、就職の相談やテレビ番組を見て感じた疑問を投げかけるなど、大変有意義な授業となりました。

当日の様子01
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当日の様子06

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