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2019年10月04日

地域の農業を活かした未来づくりセミナーを開催しました

2019年10月1日(火)、帝京大学霞ヶ関キャンパスにて、「地域の農業を活かした未来づくりセミナー」を開催しました。本セミナーは、帝京大学冲永総合研究所が主催し、自治体関係者を対象とした研修・交流事業として、総務省および地方6団体の後援を得て行われました。当日は自治体関係者を中心に農業関連団体職員、企業関係者など70人超が参加し、活気あるセミナーとなりました。

はじめに主催者を代表し、本学理事長・学長 冲永佳史より挨拶がありました。基調報告は、「今後10年を見通した我が国の食と農」と題して、宮城大学名誉教授 大泉一貫氏より、ヨーロッパ先進諸国の農業経営モデルを手本に経営規模の拡大、生産性や付加価値の向上といった、農業を成長産業として発展させるための方策が提言されました。

パネルディスカッションでは、農林水産省大臣官房審議官(兼経営局) 倉重泰彦氏より、農地中間管理機構を通した農地の集約化について、本年5月の法改正を踏まえて、地域単位での話し合いを重視した取り組みの重要性について説明がありました。さらに、ワールドファーム会長 幕内進氏、株式会社柏染谷農場社長 染谷茂氏より、集約化された農地を活用したビジネスモデルが豊富な実例を盛り込んで紹介していただき、企業と自治体の協力関係の必要性、食を通した地域とのかかわりにまで話がおよびました。その後、本学経済学部地域経済学科客員教授 金子弘道をモデレーターに、フロア、登壇者間で活発な質疑応答が行われ、農地集約を促進するための畑地化の可能性や次世代の担い手の育成方法など幅広く話がおよび、6次産業化や農産物輸出の根底として「農業」に真摯に取り組む重要性が強調されました。プログラム終了後には交流会が催され、和やかな雰囲気のなか参加者の間で忌憚のない意見交換が行われました。

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