2025年11月05日
2025年10月22日(水)〜25日(土)、トロント(カナダ)で開催された第6回国際先進肝胆膵外科学会(The 6th Congress of International Advanced HBP Surgery:ISLS 2025)にて、冲永総合研究所Innovation Lab教授 杉本真樹が口演演題「AI-Driven Markerless Augmented Reality Navigation for Enhanced Spatial Recognition in Liver Surgery(肝臓外科における空間認識を強化するAI駆動型マーカーレス拡張現実ナビゲーション)」を発表し、Travel Grant Awardを受賞しました。
ISLSは、肝胆膵外科領域の最先端研究を共有し、臨床技術の国際的発展を推進する学術会議であり、今回のトロント大会には39カ国から約300人の専門家が参加しました。
会期中は、肝胆膵外科における低侵襲手術、人工知能(AI)、拡張現実(AR)技術、再生医療などのテーマに関する最新の研究成果が発表され、活発な議論が行われました。
杉本教授の発表では、AIによるマーカーレス空間認識を応用した拡張現実(AR)ナビゲーションシステムを提案し、術中における空間的理解をリアルタイムで支援する新しい外科手術支援技術を紹介しました。このシステムは、肝臓外科手術における安全性と効率性を高めるとともに、術者の空間的判断力を補完し、医療資源の持続可能な活用にも寄与することが期待されています。杉本教授は受賞に際し、「本研究にご協力いただいた共同研究者、開発チーム、関係各位に心より感謝申し上げます。今後もAI・XR技術を融合した外科支援システムの開発を推進し、より安全で効率的な医療の実現に貢献してまいります」と述べました。
本研究は、以下の研究助成および共同研究による成果を含んでいます。