図書館司書と博物館学芸員、2つの資格課程を同時に取り組んできた髙梨さん。学部の授業に加えて専門科目や多くの課題に取り組む日々は決して楽ではありませんでしたが、その積み重ねの中で、「考え、調べ、整理する」という学び方が身についていきました。司書資格が取得できる図書館課程を軸に広がった、髙梨さんの着実な成長のプロセスをたどります。
大学生活の中で私が力を入れてきたのは、図書館司書と博物館学芸員の資格取得をめざせる図書館課程と学芸員課程の履修です。どちらも卒業単位とは別に履修する必要があり、時間的な負担も小さくはありませんでしたが、「大学でしかできない学びを深めたい」という思いから挑戦することを決めました。
実際に授業を受けてみると、内容は想像以上に専門的で、レポートの量も多く、決して楽なものではありませんでした。しかしその分、図書館や博物館がどのような役割を持ち、なぜ社会に必要とされているのかを考える機会が増えていきました。単に知識を覚えるだけでなく、「その知識が誰のために、どのように使われるのか」という視点を持つようになったことが、私にとって大きな変化でした。
大学の授業、資格課程、そしてアルバイトを並行して進める生活は、時間との向き合い方を常に考える必要がありました。平日は1限から5限まで授業を受け、その後は図書館(MELIC)で課題や調べものに取り組み、休日はアルバイトをするという多忙な日々を過ごしていました。特に学期末は課題が重なり、精神的・体力的にも余裕がなくなることがありました。
それでも続けることができたのは、同じ資格取得をめざす友人の存在が大きかったからです。課題の進み具合を共有したり、分からないところを教え合ったりすることで、一人では行き詰まってしまう場面を乗り越えることができました。
また、無理に詰め込むのではなく、自分のペースを保つことも意識していました。もともと外出することが好きなこともあり、空き時間を見つけて博物館に足を運ぶことで、学びとリフレッシュを両立させていました。こうした工夫が、無理なく学びを継続することにつながっていたと感じています。
図書館課程の授業では、情報をどのように扱い、どのように提供するかを考える場面が多くあります。資料を分類する際にも、「なぜこの分類になるのか」「利用する人にとって探しやすいか」といった利用者の視点で考えることが求められます。
課題に取り組む中で、情報を整理し、必要としている人に届く形で提供することの難しさを実感しました。同時に、それがうまく機能したときには大きな達成感も得られました。
また、情報探索の授業では、データベースだけでなく冊子の資料も使いながら調査を行いました。便利なツールを使うだけでなく、「どの方法が最も適切か」を考えることが重要であると気づいたことは印象に残っています。
こうした経験を通して、「調べる」「整理する」「伝える」という一連の流れを意識して取り組むようになりました。「必要な情報を整理し、相手に分かりやすく届ける」という力は、あらゆる分野で求められる一生もののスキルだと実感しています。
大学生活を通して最も大きく変わったのは、「なぜ」を考える習慣が身についたことです。
分からないことがあればそのままにせず、データベースや図書館を使って調べる。そして、その背景や理由まで理解しようとする。そうした積み重ねが、学びをより深いものにしていると感じています。
すぐに答えを求めるのではなく、自分で考えながら理解していく。その過程そのものに意味があると気づけたことが、自分にとって大きな成長でした。こうした積み重ねが、今の自分の学び方の土台になっています。